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レーヴァティン
第百三十話 北九州攻めその一

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               第百三十話  北九州攻め
 英雄は福岡城を完全に手中に収めるとすぐに城攻めの時に破損した城の部分の修繕にかかった。そうしてそこに多くの兵糧と武具も入れ。
 そのうえで仲間達を集めてこう言った。
「これでだ」
「第一段階はっちゃな」
「終えた」
 留美に顔を向けて答えた。
「有り難いことにな、だが」
「あくまで第一段階っちゃな」
「それが終わっただけだ」
 それに過ぎないとだ、留美にこうも答えた。
「あくまでな」
「むしろこれからっちゃな」
「本州からものはどんどんこちらに運び込むが」
「それだけでなく」
「兵もだ」
 彼等もというのだ。
「ここから周辺に進めていく」
「九州全土にっちゃな」
「筑前、筑後、肥前、肥後、豊前、豊後、日向、大隅、薩摩とあるが」
 この九つの国全てをというのだ。
「掌握する」
「敵の拠点は薩摩っちゃな」
 留美はここでこのことを話した。
「そうっちゃな」
「九州の南端だな」
「そうっちゃ、だから」
「ここから兵を進めるにしてはな」
「随分と時間がかかる」
 まさにというのだ。
「だからだ」
「ここはっちゃな」
「九州の九つの国を一つ一つな」
「攻め落としていくっちゃ」
「確実にな、だが九州の地形から考えて」
 そうしてとだ、英雄は話した。
「兵はこの福岡を拠点としてな」
「左右にですね」
 良太が言ってきた。
「分けていきますね」
「まずは豊前と筑後だ」
「その二国っちゃな」
「筑前を完全に掌握してからになるが」
 福岡や博多、太宰府のあるこの国をというのだ、留美に答えた。
「そしてな」
「そこからっちゃな」
「軍を二手に分け」
 そうしてというのだ。
「一方を筑後に送り」
「もう一方をっちゃな」
「豊前に送り」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「二国を掌握してっちゃな」
「そこから南下してだ」
「どんどん九州の国を手に入れていくっちゃな」
「筑後を攻めた者達は一旦南下を止めて」
 そしてというのだ。
「肥前を攻めてだ」
「それからっちゃか」
「肥後となるが」
「基本はっちゃな」
「南下だ」
 そうしてというのだ。
「薩摩を目指してな」
「それが戦略っちゃな」
「俺達のな、そして九州以外にな」
「琉球もっちゃな」
「そうだ、あちらもだ」
 この国もというのだ。
「手に入れる」
「そうしてっちゃな」
「西国を完全に手中に収め」
 そうしてというのだ。
「それからだ」
「今度はっちゃな」
「東だ」
 そちらに移るというのだ。

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