第五十五話 おぢばのバレンタインその三十
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「それからの方が時間あるかも知れないわね」
「本当に休日ないですからね、教会って」
「決まったそれが」
「ええ、それでないかって思ったら」
「一日たっぷり時間あったり」
「そこがわからないんですよね」
「そうそう、だから」
忙しい時とそうでない時のギャップが激しいのです、それも平日と休日に関係なくそうなのです。そうしてです。
「何もない時はお家のひのきしんね」
「お掃除ですね」
「そうしたことをしてですよね」
「ゆっくり過ごすわ、まあとにかく」
今はです。
「卒業したら実家に戻るわ」
「阿波野君とも暫く会わないですね」
一年の娘が笑って言ってきました。
「先輩は神戸ですから」
「いや、それがね」
私は一年の娘にすぐに答えました、どうかというお顔で。
「この前神戸でね」
「それで会ったんですか」
「夏休みの時ね、だからね」
それで、です。
「そこはどうかはね」
「言えないですか」
「会う気がするのよ」
不思議とです。
「だからね」
「そうは言えないんですね」
「そうなの、不思議とね」
同じ大教会に所属していることだけでなくです。
「阿波野君とは会うのよ」
「まさにご縁ですね」
「縁も縁で」
それこそと思っています、最近は。
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