第五十五話 おぢばのバレンタインその二十六
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「卒業式の時にって」
「ですから記念になりますから」
「記念なの」
「先輩にも阿波野君にも」
「そうなるの」
「今は時間ありますけれど」
私はそうです、ただ阿波野君はどうかはわからないです。妙にあちこち行ったり回廊ひのきしんやお墓地の参拝とか色々忙しそうですが。
「それでもですよ」
「卒業式の時になの」
「交換すればいいですよ」
「そうなのね。じゃあ」
よくわからないまま応えました。
「卒業式の時にね」
「そうされて下さいね」
「それじゃあ」
私は一年生の娘の言葉に頷いて、でした。
それでドーナツやマシュマロを三人で食べはじめましたがここでふと言いました。
「もうこうしてね」
「こうして?」
「こうしてっていいますと」
「三人でお菓子を食べることも」
それもと思ったのです。
「終わりね」
「そうですね、この三人では」
「もうないですね」
二人も私の言葉に頷きました。
「先輩が卒業されますから」
「もうこれで、ですね」
「そうよね、そう思うと」
どうにもでいsた。
「感慨があるわね」
「ですよね、じゃあこの時をですね」
「大事にすることですね」
「厳しいことを言うと」
それならとも思いました。
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