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麗しのヴァンパイア
第百九十二話

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第百九十二話  二度目のサウナ
 華奈子は美奈子と共に暫く水風呂に入った、そうして身体の冷えをはっきりと感じてから美奈子に言った。
「じゃあね」
「ええ、もうね」
「いい頃合いよね」
「そうね、それじゃあ」
「水風呂に出てね」
「サウナにね」
「また入りましょう」
 こう話してだった、そのうえで。
 二人で一緒に水風呂から出てまたタオルを身体に巻いてからサウナに入った、暫く汗は流れてこなかったが。
 次第に手足や顔に汗が出て来て華奈子は言った。
「いや、最初はね」
「物凄く冷えていたけれど」
 美奈子も華奈子に応えて話した。
「それがね」
「徐々にね」
「身体が熱くなってきて」
 それでというのだ。
「汗が出て来たわね」
「いや、ちょっといたら」
 サウナルームの中にというのだ。
「それでね」
「汗が出て来たわね」
「最初は冷えたままだったのに」
「それが変わってきたわね」
「ええ、それじゃあ」
 華奈子は今も自分の隣にいる美奈子に微笑んで話した、二人共汗がかなり出ている。
「もうここでまたうんと汗をかいて」
「そうしてよね」
「また水風呂に入って」
 そうしてというのだ。
「身体を冷やして」
「お湯の方に入るのね」
「普通のお湯のお風呂もいいし」
 華奈子は美奈子に笑って話した。
「炭酸風呂とかワイン風呂とか露天風呂もあるし」
「どのお風呂にも入るのね」
「そうしましょう」
「いいわね、じゃあね」
「二人でね」
「色々なお風呂に入って」
「そうして楽しみましょう」
 こう話してだった、そのうえで。
「もういいわね」
「サウナはね」
「これで」
 二人で話してだった。
 華奈子と美奈子はもう我慢出来ないといったところでサウナルームを出た、そうしてまた水風呂に入って身体を冷やすのだった。


第百九十二話   完


                  2019・9・6

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