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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十話
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ともかくカイウス、君はその服装で何で寒くないのさ…?


「ふ、二人とも凄いね……」


「そうか?まぁ、俺の場合はいざとなったら獣人化して毛皮まとえるしな」

「そう言えば、カイウスは獣人に変身出来るリカンツだったね……それもあるのかな?それにしても、初めて変身した姿を見た時はびっくりしたな」


「俺は、エミルが闘う時に出る妙な人格の方がびっくりしたけどな」


「あぁ、それは僕も同意出きるかも…」


「うぅ…ご、ごめん…」


カイウスの言葉に思わず同意して言ってしまうと、エミルが申し訳無さそうにそう言って俯いた。






「いや、もう俺達は付き合い長いから慣れたけどさ。それに、アドリビトムには人間だけじゃなくて、色んな種族がいるから、誰が珍しいっていうのはないよな」

「…そうだね。それに、種族の差を感じないし。……精霊も、そうかな?ヒトとあまり変わらないのかな」


「どう、だろうね……。僕のイメージ的にはヒトに似てそうな気がするけど」


エミルの言葉に僕は少し考える仕草を見せてそう応えた。因みに僕のイメージしたのは言わずもがな、セルシウスである。


「ヒトと心を通わせてくれるのかな…。僕は…、不安だな。何かありそうな気がするし…」


「エミル……何か不吉な事を言うのは止めとこう。色々、不安になる」


「ぁ、ごめん……」


僕の言葉にエミルは再び申し訳無さそうにそう言って、僕達は再び歩き出した。

そして、 エミルのこの発言が見事に的中する事を、この時はまだ知らなかった。




―――――――――――――


寒さと降り積もった雪と現れる魔物を抜けて、漸く山頂につくと、そこには上手くは見えないが、確かに人影があった。


「だ、誰かいるよ…」


「精霊……じゃ、無い……」


「でも、アンジュさんの指示じゃ目的地はここなんだけどな。あの人に聞いてみるか」


カイウスの言葉に全員が頷くと、その人影に歩み寄っていく。
近付いていく毎に徐々に見えてきたのは、その人影の後ろ姿と長い、赤の髪。あれ……でもあの服装……何かで見たことあるような……。


「あ、あの……すみません…。…精霊を探しているんですけど……」


「――精霊を探している、だと?」


エミルの言葉に反応し、振り返った姿に、思わず僕は少し驚いてしまう。
そうだ、この人は確か『ラタトスク』の……リヒター・アーベントだ。


「…あ……、…その、僕達は…ギルドの者で…精霊を……探していて………」


「精霊に会わせる事は出来ない。早々に立ち去れ」


リヒターさんの剣幕に、エミルは恐る
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