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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十話
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僕は改めて、先程まで模擬戦の相手をしてくれていた、新しくアドリビトムに入った、『ジアビス』のヴァン・グランツさんに礼をする。

正直、この人が来たときは本当に驚いた。
それで、僕はヴァンさんに模擬戦を頼んだのだ。結果は惨敗。文字通り手も足も出なかった。
しかも多分……ヴァンさんはまだ本気じゃないだろう。
本当にチートじゃない、この人?






「君の戦い方は中々だと、私は思っている。それこそ来て数日だが、このギルドの皆が君の事をよく話す訳が分かった。……良ければ、ルークやアッシュとも戦ってやってくれ」


「はい……。あの……手も足も出せなかったのにこんな事言うのはアレですけど……良かったらまた、模擬戦お願いしてもいい……ですか?」


僕の言葉に、ヴァンさんは小さく笑みを見せた後頷いた。
正直、確かに手も足も出せないくらいの惨敗だったけど……これから闘っていくにはきっとこのくらいの強さが必要……なんだろう。

今はまだ自分にとっては遥か遠く、高い相手だけど……超えたいと思った目標がもう一つ、増えた。



―――――――――――――


「霊峰アブソール……?」


「ん……そこに精霊が居る……みたい」


僕の問うような言葉に、メリアは小さく頷いてそう応えた。
なんでも精霊が『霊峰アブソール』という場所にいる事が分かったらしく、今メリアが向かうメンバーに僕を入れようとしている所であった。

精霊、か……。と、言うとやっぱり氷のセルシウスだろうか…?もし、そうだとしたら……前作のように、彼女の…メリアの正体がディセンダーだと、分かられてしまう場面だろうか。


「……分かった。じゃ、一緒に行くよ」


僕の言葉を聞くとメリアは嬉しそうに一度頷いた後、アンジュにメンバーが決まった事を伝えに行った。

もし、メリアの正体が精霊に分かってしまうなら、僕の事ももしかしたら……分かられてしまうかもしれない。
もし、分かられてしまったのなら……その時はきっと……皆に話さないといけないのだろう。



―――――――――――――


――霊峰アブソール…。




うん……精霊でセルシウスまで思い出せてたんなら、何故僕は肝心な事を忘れてたんだろう……。


「――……寒っ」


「……うん……寒いね」



霊峰アブソールは絶賛、辺り一面が雪景色でした。
あまりの寒さにそうぼやいてしまう僕とエミル。


「…そうか?そこまでひどい寒さじゃないと思うけど」


「……別に…寒く…ない……」


それに対して寒さなど特に気にしてない表情で僕達の前を歩くカイウスとメリア。
うん……メリアは
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