暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第二部〜雅、結婚騒動〜
第13話『オーバーロード対オーバーロード』
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私は、何も出来なかった…」
始まりの女は泣きながら言う。
「それは、仕方のない話です。貴方がやろうとしたことは、巡り巡って始まりの女になる運命を変えること。言わば自分を殺すことにも等しい行為。そうなれば、世界はそれを阻止する為に動きます。」
雅は離す。
「それで、貴方はどうして?」
「このままでは、葛葉晶さん達がインベスに襲われてしまいます。僕は、その護衛で来ました。」
「晶さん達を?お願い、雅!みんなを守って!私にはもう、出来ないから。」
始まりの女はそう言うと、雅に一枚のカードを渡した。
「これは!?」
雅は驚く。何故なら、渡されたカードは鎧武の世界のワールドホープだったからだ。
「これは、未来の貴方から預かっていたの。今の貴方が、みんなを守れるようにって、」
「ありがとうございます。それでは、行ってきます!」
雅は再び走り出す。始まりの女はそれを見送った。
「漸く着いた…」
雅は、紘太達のいるフルーツパーラー、ドルーパーズに着く。すると、入り口には紘太と、姉である晶がいた。
「紘太、行っちゃうの?」
「ああ、だけど、その前に見て欲しいんだ。」
紘太は晶の目の前でヘルヘイムの実をもぎ取る。
「紘太、それは!」
晶は声を荒げて言う。
「ずっと前から、これしかおいしそうに思えなくなっていたんだ。」
紘太はそう言いながらヘルヘイムの実を食べる。
「ほら、食べてもインベスになれない。もう、これしか口に出来ないんだ。」
「紘太…」
「ごめん…俺、もう姉ちゃんの手料理、食べられないんだ…」
紘太は涙声で言う。
「分かった…行ってらっしゃい!」
晶は悲惨な現実を受け入れて紘太を送ろうとする。
「漸く会えました!」
そこに雅がやってくる。
「雅、久しぶりだな、って前に会った時より若いけど、どうした?」
紘太は雅に質問する。
「おそらく、紘太さんが会ったのは未来の僕です。それで、ここに来た目的は晶さん達をインベスから護る為です。」
「そうか。姉ちゃん達を頼めるか?」
「はい。自衛隊のヘリが到着して、安全が確保されるまでは任せて下さい!」
「じゃあ、そっちは頼んだ。俺は行って来る。」
紘太はそう言うと、インベスの軍勢を率いてドルーパーズを離れる。
「紘太、いつの間にかあんなに立派になっちゃって…」
「弟の成長っていうものは、家族が思っている以上に凄いものですよ。」
雅は晶に話す。
「貴方にも弟が?」
「いた…と言うのが正しいですかね。弟は、世界を滅ぼす悪の組織の王になり、世界を侵略していて、
私
(
わたくし
)
はそれを止める為に…」
雅は自分の掌を見ながら言う。
「そうでしたの…」
晶はあえて追求をしない。
「ですから、紘太さんのことは安心して大丈夫ですよ。それより…」
雅が話している
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