第53話
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〜隠れ里エリン・ロゼのアトリエ〜
「な――――――」
「ええっ!?じゃ、じゃあ貴方達がリィンのメンフィル軍の訓練兵時代のクラスメイト…………!?」
「”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)”…………それがリィンがトールズに来る前に所属していたメンフィル帝国軍の訓練兵時代の学級の名前か…………」
「その方達が何故、エリンの里に…………」
不敵な笑みを浮かべて答えたレンの答えにZ組側がそれぞれ血相を変えている中サラは絶句し、アリサは驚きの声を上げ、ガイウスは呆けた表情で呟き、エマは不安そうな表情で黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)の面々を見回した。
「ま、取り敢えず自己紹介だけ軽くしておくぜ。――――――俺の名はクロード。クロード・フォン・リーガン。メンフィル帝国領レスペレント地方の侯爵家の出身で、メンフィル帝国軍ではレスペレント地方の領主を務めているキース公爵家の親衛隊員の一人で軍位は”中佐”だ。ちなみに黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)時代は副級長を務めていたぜ。」
「俺はディミトリ・アレクサンドル・ブレーダッド。メンフィル建国前に存在していた旧メンフィル王国から続いている騎士の家系――――――”ブレーダッド侯爵家”の出身で、メンフィル帝国軍ではシルヴァン皇帝陛下の親衛隊の将軍の一人であられる”騎士軍将”パーシバル将軍閣下率いる”騎士軍”の一人で軍位は”中佐”だ。…………それとクロードと同じく黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)時代は副級長を務めていた。」
「――――――私の名前はエーデルガルト・フォン・フレスベルグ。実家との縁を切ったステラと違って、実家ごとメンフィル帝国に亡命した元エレボニア帝国貴族――――――”フレスベルグ伯爵家”の出身で、メンフィル帝国軍では”皇帝三軍将”の一人であられる”大軍将”ダグラス将軍閣下率いる”近衛軍”の一人で軍位は”中佐”よ。…………黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)時代はクロードやディミトリと同じ副級長を務めていたわ。」
焦げ茶の髪の少年――――――クロードは飄々とした態度で、金髪の少年――――ディミトリは真面目な態度で、茶髪の少女――――――エーデルガルトは淡々とした態度でそれぞれ自己紹介をした。
「”副級長”…………呼び方からして、私達トールズで言う”副委員長”のような役割の事かい?」
「ええ。――――――”級長”一人と”副級長”三人がメンフィル帝国軍の訓練兵達の学級の決まりよ。」
「それにしても何で副級長が三人もいるんだ?普通は一人なんじゃねぇのか?」
「副級長が三人…………もしかしてそれって、生徒会で言う書記、会計、庶務のような役割も兼ねているのでしょうか?」
アンゼリカの質問に答えたレンの答えにクロウが困惑している中、察しがついたトワがレンに確認した。
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