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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第53話
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苦笑しながら推測した。

「待ってくれ。今の話が本当なら、まさかリィンも貴方達と一緒に”賊”の命を…………」
「ええ、当然奪っていますよ。しかもリィンは貴方達もご存知のように仲間思いの上”級長”としての責任感も人一倍強かった事もあって、常に私達の先頭に立って”賊”を狩りまくっていました。」
「そんで突っ込みがちなリィンを後ろから銃や魔術、アーツでフォローするステラ、戦況に応じて二人をそれぞれフォローするフォルデ先輩というメンツが当時のリィン達にとっては最高の組み合わせでもあったから、模擬戦であの3人が揃った時の連携力は半端じゃなかったぜ〜?」
「フッ、まさに”理想の組み合わせ”と言っても過言ではなかったな、あの3人は。」
ある事に気づいたガイウスの質問に答えたリシテアの話に続くようにクロードは当時を思い返しながら説明し、フェルディナントは静かな笑みを浮かべて答えた。
「そ、そんな!?そんなにも前からリィンは人の命を奪った事があったなんて…………!?」
「…………まさかリィンがトールズ留学前よりもそのような経験をしていたとはな…………」
「…………なるほど。彼が必要以上に己の身に眠る”力”を恐れていたのはその経験も関係しているのであろうな。」
「ったく、雛鳥の頃からそんな殺伐とした経験をさせるメンフィルの方が色んな意味でおかしいんじゃねぇのか?」
ガイウスの質問に答えたリシテア達の話を聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中アリサは悲痛そうな表情で声を上げ、ユーシスとアルゼイド子爵は重々しい様子を纏って呟き、クロウは呆れた表情で溜息を吐いた後目を細めてレンを睨んだ。

「ちなみにリィンは賊や魔物の討伐での活躍でいつの間にか”剣鬼”って異名で呼ばれるようになっていたんだぜ?」
「”剣鬼”…………」
「異名から察するにあの灰の小僧は”鬼のような強さの剣士”だったか…………もしくは、”鬼のように容赦をしない剣士”と言った所か。」
クロードの話を聞いたラウラは真剣な表情で呟き、ローゼリアは真剣な表情で推測を口にした。
「…………ああ、リィンの”剣鬼”は後者の意味で呼ばれている。――――――最も、それは”恐れ”等と言った悪い意味ではなく”仲間を守る為に敵には容赦をしない”という良い意味で俺達を含めた同期生、先輩方からは捉えられていたがな。」
「だからこそ、Z組(あなた達)といた影響で、リィンが腑抜けてしまったのではないかと私達もそうだけど、セシリア教官も心配していたわ…………でもクロスベルでの活躍で”かつて剣鬼と呼ばれていた頃のカン”は取り戻したようだから、その話を聞いた時は安心したわ。」
「確かリィンは内戦の件でエレボニア帝国政府に”灰色の騎士”とかいう異名をつけられたそうですけど、今のエレボニアにとってのリィンは”灰色の悪魔
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