第53話
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思惑は外れたのではないですか、レン皇女殿下?」
「そうですね…………リィン君の過去の仲間の登場は、むしろZ組にとっては発破をかける存在になったようですしね。」
その様子を見守っていたサラとトワは口元に笑みを浮かべていたが、オリヴァルト皇子は複雑そうな表情で黙り込み、その様子に気づいたミュラー少佐は眉を顰め、口元に笑みを浮かべたアンゼリカとトマスはそれぞれレンに問いかけた。
「クスクス、ご想像にお任せするわ。――――――言い忘れていたけど”遊撃隊”の正式名称は”灰獅子隊”よ♪」
「は、”灰獅子隊”って…………!」
「ふふっ、これ見よがしにリィン君の存在を意識した部隊名ね。リィン君のかつての仲間達ばかりを集めた所を見るとその”灰獅子隊”とやらにはリィン君達の部隊も含まれているのかしら?」
レンの説明を聞いたエリオットが信じられない表情をしている中、クロスベルは怪しげな笑みを浮かべてレンに訊ねた。
「うふふ、それについては”メンフィル帝国軍の軍事機密”だから、”部外者”であるZ組やオリビエお兄さん達には教えられない内容よ。――――――忙しい所を呼びつけてしまって、悪かったわね。”灰獅子隊”のみんなは軍務に戻ってもらって構わないわ。」
「仰せのままに(イエス)、我が主!!」
クロチルダの問いかけに対して答えを誤魔化したレンが指示をすると、”灰獅子隊”の面々はそれぞれ姿勢を正して返事をした後部屋から退出した――――――
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