第53話
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深く関わっていた”先輩”達をこの里に集結させたのはセシリアお姉さんの手配によるものよ。」
「セ、セシリア将軍が…………!?一体何の為に…………!?」
重くなりつつあったその場の空気を変えるために質問したアルゼイド子爵の問いかけに答えたレンの答えを聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中アリサは信じられない表情で疑問を口にした。
「さっきも説明したように”第四機甲師団”による”焦土作戦”を受けたクロイツェン州の復興の為に、メンフィル・クロスベル連合も当初の侵攻計画を修正せざるを得なかったのよ。――――――で、その修正した侵攻計画の一部としてメンフィルで結成した精鋭部隊をエレボニアの領土と隣接しているかつ既にいつ戦端が開かれてもいいように厳戒な警戒態勢に入っているメンフィル帝国軍に派遣して、エレボニア帝国領に攻撃を仕掛ける所謂”遊撃隊”の役割の為に新たにメンフィルからの増援として派遣される事になったのが彼らよ。」
「そしてセシリア教官の計らいでリィンのクラスメイトだった俺達”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)”が集中してその増援部隊として派遣される事になった理由は二つ。一つはステラやフォルデ先輩のように戦争の件で傷ついているであろうリィンの精神面の緩和の為にステラと同じリィンのクラスメイトだった俺達を集結させる事で、リィンに”トールズ士官学院時代の生活は過去の経験として割り切ってもらう為”だ。」
「そ、それって…………!」
「要はリィンにZ組(アタシ達)の事を忘れさせる為に、リィンのメンフィル帝国軍の訓練兵時代のクラスメイトだったアンタ達を呼び寄せたって事でしょう!?あの女…………っ!端麗な容姿とは裏腹に随分と陰険な事をしようとしてくれたわね…………っ!」
「まあ、セシリア将軍閣下は”腹黒い事を考える事が専門”と言っても過言ではないメンフィル帝国軍の”総参謀”なんですから、そんなえげつない事をしてきてもおかしくありませんよ。」
レンとクロードの話を聞いてある事を察したエリオットは不安そうな表情で声を上げ、怒りの表情で声を上げたサラの言葉にアンゼリカは疲れた表情で答えた。
「そして俺達がお前達が落ちのびたこのエリンの里にわざわざ集結した理由はもう一つある。――――――それは俺達”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)”によるお前達”Z組”への”宣戦布告”をする為だ。」
「其方たちが我ら”Z組”に…………」
「一体何の為の”宣戦布告”なの?」
ディミトリの話を聞いたラウラは真剣な表情をし、フィーは厳しい表情で問いかけた。
「――――――決まっているわ。”リィン”の事についてよ。貴方達は今後の活動の目的の一つとして”リィンを取り戻す事”――――――つまりは”リィンがZ組に戻る事”を望んでいるのでしょうけど、そんなことリィンの仲間である私
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