第53話
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”や”灰色の剣鬼”という異名がつけられているかもしれませんね。」
「まあ、内戦で活躍したはずの”英雄”が今回の戦争で牙を向いて自国の軍に甚大な被害を与えた上、国民達にも動揺を与えているのだから、そう呼ばれてもおかしくはないね。」
ローゼリアの推測に頷いたドゥドゥーは説明を補足し、エーデルガルトは静かな表情で答え、リシテアとローレンツは苦笑しながら答えた。
「貴方達は…………」
「…………っ…………貴方達は自分達の大切な仲間が…………リィンが留学したエレボニアの為に辛い気持ちを抱えて多くの人の命を奪った事やエレボニアで悪く言われているかもしれない事で心を痛めているかもしれないのに、どうしてそんな暢気な様子で話せるのよ…………!?」
一方エーデルガルト達の話を聞いたガイウスは静かな怒りを纏ってエーデルガルト達を睨み、アリサは唇を噛み締めた後悲痛そうな表情で問いかけ
「無論彼が今回の戦争に参加した理由もセシリア教官から知らされている。だが彼は”トールズ士官学院に留学する前からメンフィル帝国軍の一員であり、メンフィル帝国の貴族の一員”であるのだから、”辛い気持ちを押し殺して戦争相手である敵国に甚大な被害を与える事がメンフィル帝国軍人であり、メンフィル帝国貴族でもある彼に課せられた義務”でもあるからだ。」
「それに”心を痛めている”って言っても、今のリィン君の周りにはステラちゃんやフォルデ君といった昔の仲間に加えてエリゼちゃんを含めたリィン君を慕う恋人達や新たな仲間達がリィン君を戦力としてもそうだけど精神的な意味でも助けてくれるだろうし、何よりも私達もリィン君の大切な仲間としていずれは合流してリィン君を助けるつもりでもあるからよ。」
「………………………………」
(オリビエ…………)
「…………ッ…………!」
「アリサさん…………」
「何となく察してはいたけど、やっぱりそっちもあのステラやフォルデって人達みたいにリィンと合流する予定があるんだ。」
「…………カレル離宮での暗黒竜との戦いを考えると、アンタ達もヴァリマール達の”準起動者”として認められるのでしょうね。」
フェルディナントとドロテアの話を聞いて辛そうな表情で顔を俯かせているオリヴァルト皇子の様子をミュラー少佐は辛そうな表情で見守っている中、辛そうな表情で唇を噛み締めたアリサをエマは心配そうな表情で見守り、フィーとセリーヌは真剣な表情でエーデルガルト達を見つめた。
「…………それでレン皇女殿下。リィンの訓練兵時代の同期生のほとんどが揃ってこの里に滞在している事にも、Z組(彼ら)に対する何らかの思惑があるのでしょうか?」
「うふふ、そこに気づくとはさすがは”光の剣匠”ね。――――――お察しの通り、リィンお兄さんの黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)時代の同期生や彼らに
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