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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第52話
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魔族の巣窟になっていて、グラセスタは自分達の国を奪還しようと襲い掛かる魔物や魔族の侵攻を防ぐ為に”抜闘士”や兵士達を派遣して魔物達の”間引き”を行っているそうなのよ。そしてグラセスタはそんな国だから、当然”王”には”抜闘士”達を率いる能力――――――要するに”誰よりも秀でた戦闘能力”が求められているから、”王”は”血筋”じゃなくて文字通り”力”で決まるそうよ?そしてグラセスタの王は”グラセスタ一の戦士”を意味する事から、”迎撃王”と呼ばれているそうよ。以上のことからグラセスタは”力”さえあれば、なろうと思えば”王”にもなれるし、”貴族”にもなれるとの事よ。」
「”迎撃王”…………」
「”血筋”ではなく”力”で”王”を決めるのですか…………」
「し、しかも”力”だけで”貴族”にもなれるとか、一体どういう国なんだ…………?」
「”実力主義”のメンフィルよりも”力”に固執している国等俺達の世界からすれば、常識を疑う国だな…………」
「常に魔物の襲撃に脅かされる国ならではの国柄と言った所なのだろうな。」
レンの説明を聞いたガイウスは呆けた表情で呟き、ラウラは驚きの表情で呟き、マキアスは表情を引き攣らせながら呟き、呆れた表情で呟いたユーシスにアルゼイド子爵が静かな表情で指摘した。

「ちなみに”抜闘士”よりも下の階級――――――”隷士”という身分があってね。”隷士”は犯罪を犯した人達や借金で破産した人達、敗戦国の兵士や傭兵達がその敗戦させられた国によって売られて”黒の抗”の魔物達と戦わせられる存在――――――要するにグラセスタでの”奴隷”を意味する身分だそうなんだけど…………何とジェダルお兄さんは以前はその”隷士”なんだったそうなんだけど、僅かな期間で自らの”力”で”抜闘士”に”成り上がった”のよ♪」
「ふええっ!?奴隷から平民に…………!?」
「その男が何をして、奴隷になったのかは知らないけど、言葉通りまさに”力”が求められていると言っても過言ではないその国で僅かな期間で奴隷階級から平民階級に成り上がれるなんて相当な実力者である証拠ね…………」
「ええ、それに大貴族の当主に雇われている上天使族の主になっているのだから、”運”も持っているのでしょうね。」
レンの話を聞いたトワは驚きの声を上げ、セリーヌとクロチルダは真剣な表情でジェダルの強さを推測した。
「他にも仲間がいたようだけど、その人達は何者なの?」
「さあ?ジェダルお兄さん達は基本クロスベル側が雇っている傭兵だし、クロスベル側もあくまで”協力者として雇う存在”であるジェダルお兄さん達にジェダルお兄さん達の事情をそんなに根掘り葉掘り聞いていないから、レン達メンフィルもジェダルお兄さん達の詳しい事情は知らないわ。――――――判明しているのは全身が白い肌の女性は”フルーレティ”という名前
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