第52話
[7/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の名前か…………」
フィーの質問に答えたレンの答えを聞いたエリオットは驚き、マキアスは疲れた表情で、ガイウスは静かな表情でそれぞれ呟いた。
「正しくは”守護天使”よ。”使い魔”なんて言い方をしたら、”天使の誇り”が人一倍強いユリーシャの事だから問答無用で『天罰です!』とでも言って、大人げなく上位神聖魔術を叩き込んでくるかもしれないから、言葉には気を付けた方がいいわよ♪」
「…………ちなみに”守護天使”と”使い魔”はどういう違いがあるのでしょうか?」
ベルフェゴールの注意にアリサ達がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アルゼイド子爵はレンに訊ねた。
「基本的に役割は一緒だけど、”守護天使”の役割は天使がたった一人の人について守り導く事よ。どんな方向に導くかはその守護天使と”主”次第でしょうけど…………守護天使がついた人は”英雄”や”王”への道に歩む運命にあるとも言われているわ。」
「…………七耀教会でも、”守護天使”は似たような内容が伝えられていますね。そもそも”天使”とは文字通り”天からの使者”――――――つまりは、神々が住まう世界からの使者なのですから、そのような存在に”選ばれた”人は何らかの特別な”運命”があるのでしょうね。」
「なるほどね…………その実例としてエステル君がいるね。」
「ああ…………ニル殿と契約しているエステル君はまさに”英雄”と言っても過言ではない存在だな。」
レンの説明とレンの説明を補足したトマスの説明を聞いたオリヴァルト皇子とミュラー少佐はエステルとニルを思い浮かべた。
「ちなみに異性同士のペアの場合、その”守護天使”にとっては”その人に一生寄り添って守り導く事”になるから、天使にとって異性の守護天使契約相手は”伴侶”も意味するのよ♪」
「は、”伴侶”って…………!」
「まあ、リィンを”セックスパートナー”扱いしているベルフェゴールやリィンを”神格者”や”使徒”とかいう訳のわかんない存在にしようとしている”女神”とやらと比べればまだまともなんじゃねぇか?」
「そだね。という事は団長達と戦っていたユリーシャの”伴侶”は団長を圧倒していた大剣使いの男――――――確か名前は”ジェダル”だっけ。そのジェダルとやらがリィンの”守護天使”じゃない方のユリーシャが”守護天使”契約している相手なんだろうね。」
ベルフェゴールの説明を聞いたアリサが信じられない表情をしている中、疲れた表情で呟いたクロウの言葉に頷いたフィーは推測を口にした。
「そういえば…………その件で気になっていたんだが、レン君。カレル離宮で猟兵王達と戦っていた彼らは一体何者なんだい?天使族のユリーシャさんがいる事から”ディル=リフィーナ”の関係者である事は予想されるのだが…………」
「ジェダルお兄さん達?ジェダルお兄さん達
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ