第52話
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共に生き続けてもらう為にそうなるのが自然の流れのようなものじゃない。それにおとぎ話とかで、”神の花嫁”は特別な力を授かるとかあるじゃない。それと同じようなものよ。――――――あ、ご主人様は男でアイドスは女神だから、”女神の花婿”と言うべきかしら♪」
そしてベルフェゴールの答えにその場にいる全員がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「レン君、アイドスさんはもしかしてサティアさんと何か関係がある女神なのかい?彼女がサティアさんと同じ”オリンポス”の女神の一柱である事もそうだが、何よりも容姿がサティアさんと非常に似ているようだが…………」
我に返ったオリヴァルト皇子は表情を引き締めてレンに訊ねた。
「アイドスお姉さんはサティアお姉さんの”妹神”――――――つまり、アイドスお姉さんとサティアお姉さんは”姉妹”なんだから、似ていて当然よ。」
「アイドス殿がサティア殿の…………そういえば、サティア殿は三姉妹の次女だという話だったな…………」
「ほほう…………?その事を知ったセリカさんの反応も是非見てみたいものだね♪」
レンの答えを聞いたミュラー少佐が驚いた後考え込んでいる中、オリヴァルト皇子は興味ありげな表情を浮かべた。
「オリヴァルト殿下とミュラー少佐はアイドス殿の”姉”に当たる”女神”と出会った事があるのですか?」
「ああ、”サティア”という名前はサティアさんが”女神”である事を隠して地上で活動していた時の偽名だそうで、本当の名前は”アストライア”という名前の女神さ。ちなみに出会った場所は”影の国”さ。」
「”アストライア”…………!”裁き”を司る”正義の女神”じゃと!?」
「フフ、”影の国”の話は聞いてはいたけど、話以上のとんでもない人外魔境の世界になっていたようね。」
アルゼイド子爵の問いかけに答えたオリヴァルト皇子の答えを聞いたローゼリアは驚き、クロチルダは苦笑していた。
「それとカレル離宮での戦いを見ていたんだったら、オリビエお兄さん達も気づいていると思うけどアイドスお姉さんはエステルと同じく数少ない”飛燕剣”の使い手の一人――――――それも、エステルと違ってセリカお兄さんのように奥義や絶技も扱えるわ♪」
「ハハ………彼女が火焔魔人殿との戦いで扱った見覚えがある剣技で”飛燕剣”の使い手である事には気づいていたが、まさか習得している剣技はセリカさんクラスとはね…………道理で大使館でパント卿がリィン君達のことを”心配無用”という訳だよ。」
「”魔神”に加えて”女神”――――――それも”飛燕剣”の使い手まで仲間になったのだから、まさに今のリィンの元には最高戦力が揃っていると言っても過言ではないな…………」
レンの話を聞いたオリヴァルト皇子は苦笑し、ミュラー少佐は真剣な表情で呟いた。
「”飛燕剣”…………?もしや異世
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