第50話
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クの人達が”焦土作戦”を行っていた第四機甲師団の人達に対して暴動を起こしたんですか…………!?」
レンの答えを聞いたミュラー少佐は信じられない表情で声を上げ、アリサは不安そうな表情で声を上げた後レンに確認した。
「ええ。ケルディックは内戦の焼き討ちでの件で、ただでさえ帝国政府や皇家に対する不満が溜まっていたのに、そこにせっかく復興を始めているケルディックが帝国政府による”焦土作戦”を実行されたのだから、ケルディックの民達の不満がついに爆発しちゃったみたいでね♪更に帝国政府から”焦土作戦”の実行を指示されて、実際にその指示に従った上官であるクレイグ中将や帝国政府に対しても反感を抱いた一部の第四機甲師団の軍人達がケルディックの市民達と一緒になって、自分達の仲間だったはずの第四機甲師団を襲撃したのよ♪」
「一部の人達とは言え、第四機甲師団に所属している人達まで同じ第四機甲師団の人達を襲撃するなんて…………」
「……………………」
「ハハ………冗談抜きで、内戦の時すらも比べ物にならない酷い状況にエレボニアは陥ってしまったようだね…………もしかして、”ヴァイスラント新生軍”は第三機甲師団がヴァイスラント決起軍に合流したから、その関係で名を変えたからかい?」
レンの説明を聞いたエマは悲痛そうな表情をし、エリオットは辛そうな表情で顔を俯かせて黙り込み、疲れた表情で肩を落としたオリヴァルト皇子はレンに訊ねた。
「正解♪ちなみに”ヴァイスラント新生軍”はかつての”紅き翼”のようにアルフィン卿を旗印にしているから、”名目上”とはいえ、アルフィン卿が”ヴァイスラント新生軍”の”トップ”よ?」
「なっ!?アルフィン皇女殿下が”ヴァイスラント新生軍”の”旗印”を務めているという事は、それではまるで250年前の…………!」
「皇家同士による争い――――――”獅子戦役”の再来ね。」
更なる驚愕の答えを知って、ある事を察したラウラは血相を変えて声を上げ、セリーヌは目を細めて呟いた。
「うふふ、オズボーン宰相を重用する現エレボニア皇帝であるユーゲント三世を支持する帝国政府と、衰退や滅亡を覚悟してでもオズボーン宰相を始めとした帝国政府打倒を掲げるアルフィン卿を支持するヴァイスラント新生軍の対立だから、理由は250年前と違うけど同じ皇家の人物達同士の対立なのだからそうなるわね♪」
「”獅子戦役”と違う点は、まさに言葉通り”エレボニアの存亡をかけた戦争”という事と、そこにエレボニアにとっての外部の勢力であるメンフィル・クロスベル連合まで最初から介入している点ですね…………」
「ハハ………さしずめ、父上は現代で言うオルトロス帝で、アルフィンがドライケルス大帝という訳か…………アルフィンもそうだが、リィン君もそうなる事も承知の上でアルフィンが”ヴァイスラント新生軍”の”
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