暁 〜小説投稿サイト〜
戦闘携帯のラストリゾート
ポケモンカードGX
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
チェの実があるとはいえ、四倍弱点の一撃を耐えながら反撃してくるなんて)
 
 サフィール、というよりこのリゾートのバトルで使われるポケモンはカードによって情報が入力されたレンタルポケモンらしい。 
使える技も四つだけって言ってたし、正直ポケモンとして強いイメージはなかったんだけど・・・・・・やっぱり油断は禁物。

「お疲れトロピウス。次はルンパッパ!」
「ならわたしも、いくよグソクムシャ」
  
 サフィールはさすがに凍り付いた体ではこれ以上の戦闘は厳しいと判断したのかあっさりポケモンを交代した。わたしもいったんポリゴンZを下げて残ったグソクムシャを出す。
 相性は有利・・・・・・サフィールの6匹の中でグソクムシャがはっきりと不利なのはトロピウスとソルロック。その二体に負けないようにハッサムの高速移動をポリゴンZに引き継がせつつ冷凍ビームやシャドーボールで戦う作戦は、どうやらうまくいっているみたい。
 とにかく、この対面ならわたしのやることは一つ。

「『であいがしら』!」
「『守る』!!」

 グソクムシャの体から繰り出される猛突進を、ルンパッパは後ずさりながらも自分の頭で受け止めた。

「グソクムシャ、『シザークロス』で追撃!」

 であいがしらによる先制ができるのは場に出た直後だけ。でも、まだ他にも弱点をつく技はある。この一撃で・・・・・・

「『やどりぎのタネ』」

 まともに攻撃を受けながらもグソクムシャの鋭い爪に体力を奪うタネを仕込むルンパッパ。だけど体力にもう余裕はないはず、なら!

「『アクアジェット』で止めよ」
「させない、『守る』!」

 水の逆噴射による突進を再び頭の葉っぱで受け止めながら後ろに下がるルンパッパ。そうしている間にも、やどりぎのタネが少しずつ体力を奪い、ルンパッパを回復させていく。 
「さて・・・・・・頼むよ、今日のジョーカー!」

 ジョーカー。そう呼んでサフィールが交代させたのは、密林の王様と呼ばれるポケモン、ジュカイン。これで三匹がはっきりした。
 だけど、わたしの口から漏れたのは疑問だった。
 
「 全部草タイプ・・・・・・『日本晴れ』を使わないのね」

 少しの間、サフィールは答えなかった。ジュカインはグソクムシャの攻撃を待ち構える体勢を取っている。

「トロピウスが『光合成』を使ってたし、最初に『日本晴れ』を使わないならてっきり後ろはラグラージやソルロックが控えてると思ってたから、少し意外だった。どうして──」
 
「・・・・・・このカード達は生憎覚えてなくてね。話しかけてる間にも『やどりぎのタネ』の効果は続いてるけど、与太話をしている余裕があるの?」

 与太話。サフィールの言葉尻に浮かんだほんのわずかな苛立ち。それを受けてわ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ