もう一つの二つ名
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らい元気のほうがいいからな」
そう言って背中の両手剣を背中から外して床に置く。そこにわらわらと子供たちが集まる。重てぇ、すごいなどのことを言っている。サーシャはその光景を見て微笑んでいた。
「さてと、サーシャさん。ここにキッチンある?ちょっと、料理を振舞おうかと思ってね」
「本当ですか!?それじゃあ、お言葉に甘えて。キッチンは奥のほうにあります」
「わかった。ユキ、しばらく子供たちと一緒に待っててくれ」
そして俺は、キッチンに行って調理を開始した。今回は相当な人数なのでいつもと違い、相当時間がかかったが、完成した。それを持って、ユキたちのトコに向かう。その時にも何人かの子供に話しかけられる。
「ねぇ、上の層のモンスターとか教えてよ!」
「二人できたってことは、付き合ってるの!?」
「はいはい、まずお前は食事中俺のトコに来い。モンスターの話をしてやる。それと俺とユキはもう付き合いは終わって結婚してる」
そう言うと、子供たちは黄色い声を上げる。そして子供たちの間をどうにか抜け出してユキたちのいるトコに着く。
「料理できたから食べようぜ」
「うん。ゲツガ君の料理とっても美味しいんですよ」
「本当ですか。子供たちも喜びます」
そしてサーシャに言われたとうりに配膳をして、サーシャが用意した席に座る。そして、サーシャは遊んでる子供たちに叫ぶ。
「みんな、ゲツガさんが料理を作ってくれたんで食べましょう!」
そう言うと、わぁーと言って子供たちはばらばらに席を取る。その時に椅子を移動させて俺の横に来る子供もいた。そして、いただきますと言い、食べ始める。
「おいしー!!」
「うまい!こんなの食ったことないよ!!」
子供たちは料理の感想をそれぞれに述べながら、がつがつと食べていく。そして隣にいる子供たちは食べながら俺の話を聞く。
「上の層のモンスターはドラゴン系やビースト系とか色々いたが、やっぱり俺が一番あってよかったと思った奴はレアモンスターのメタルダストドラグニルだな。こいつは俺らの本部がある階層の北にあるダンジョン《灼熱の洞窟》にごく稀に出てくるレア中のレアなんだ」
話を夢中に聞く子供たちに話していると昔の自分のことを思い出す。四歳ごろ、親父の話をよく聞いた。親父の子供の頃に作った秘密基地、友達とやったいたずら。その話は内容は今になってはよく思い出せないがとてもわくわくしたのを覚えてる。そして、話も終わり、ご飯も食べ終わったので、そろそろお暇させてもらうことにする。
「それじゃあ、サーシャさん。私たちはこれで失礼します」
サーシャにユキがそう言うと子供たちは俺らの周りに集まってくる。
「えぇー!!もう言っちゃうの!?」
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