暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン VIRUS
もう一つの二つ名
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 回廊結晶の渦を通って来た先は、牢獄(ジェイルの)入り口だ。腹の痛みを堪え、立ち上がり直にポーションを使って回復する。

「痛ッー……やっぱ、助けるんじゃなかったぜ」

「てめー……殺す殺す殺す!!」

 後ろを振り返ると狂っている男、クラディールがいた。

「お前、連れて行かれなかったのか……」

「ウルセーんだよ!!餓鬼がァ!!」

 そう言って両手剣を振り回して攻撃しようとする。しかし、その攻撃は大振りのため余裕を持って避けれる。

「お前さ、ここが圏内ってわかってんだろ?そんな攻撃当てたって意味ないこと分かるじゃん」

 そう言ってもクラディールは両手剣を振り回し続ける。

「いい加減ウザイって」

 背中の両手剣を抜剣すると同時にクラディールの両手剣を弾き飛ばす。そして逆手持ちにすると、開いた腹に横一線に斬り飛ばす。

「……絶対にお前だけは……俺が殺しに行ってやる……」

クラディールはそう言って気絶した。

「気絶する前に行ったことが実行できれば考えてやるよ……さてと、牢獄(ジェイル)にぶち込むか」

 そしてクラディールを引きずり、軍のメンバーに引き渡した。牢獄(ジェイル)の中に入るのを確認して、帰ろうとすると意外な奴から声をかけられる。

「よう。まだ死んでなかったんだな、血塗れた弾丸(ブラッディー・バレッド)」

 そう呼ばれて足を止めた。この呼び方は、俺が知る限りあいつらしか知らない。

「お前も元気そうじゃねえか。下のほうの掃除を忘れてないか?ジョニー?」

 そう返してから振り向き、牢の中にいる殺人者(レッド)ギルド、ラフィンコフィンのジョニーブラックに言う。

「はぁー?ウルセーんだよ。ああー、こんなトコに入ってなけりゃお前を殺しにいけるのによ」

「おい、ジョニー、ウルセー」

 奥のほうでエストックでソードスキルを懸命に連発するザザの姿が見えた。

「ザザ、あいつが来てるぜ。血塗れた弾丸(ブラッディー・バレット)がよう」

 ジョニーブラックがそう言うと、ザザはソードスキルを使うのをやめ、柵に手を掛けて話しかけてくる。

「何を、しに来た?俺らを、笑いに来たのか?それとも、俺らに、殺されたくて、来たのか?」

 シュウシュウと息を吐きながら聞いてきたので、俺は来た経路を短く話す。

「ちげえよ。俺が来たのは、お前らのギルドの新規メンバーを捕まえてから、ぶち込んできただけだ。お前等みてえにな」

「調子乗ってんじゃねえぞ、脳筋野郎!!テメーなんかな、俺の毒付きナイフで簡単に殺せるんだからな!!」

 そう言って牢の中からナイフを投げてくる。しかし、ナイフは牢の柵の間をすり抜けず、障壁のようなものの阻まれて下に落ちる。

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ