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麗しのヴァンパイア
第百九十一話

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               第百九十一話  汗を流して
 華奈子も美奈子もこれまで滅多にかいたことのないまでの汗をかいた、そしていよいよ我慢出来なくなった。
 それで美奈子は華奈子に言った。
「もうね」
「いい頃よね」
「そう思うけれど」
「そうね」
 華奈子も素直に頷いた。
「じゃあね」
「今から汗を落として」
「そうしてよね」
「そう、水風呂に入りましょう」
「さもないと」
 美奈子は全身から汗を流し続けつつ華奈子に話した。
「もうこの中で熱中症になって」
「ここでばたんといきかねないわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「水風呂で身体冷やしましょう」
「それがいいわね、じゃあね」
「今からね」
「水風呂に入りましょう」
 華奈子は美奈子に言って二人でサウナルームを出て部屋を出たすぐそこにある水風呂の水を風呂桶にすくって浴びてだった。
 そして水風呂に二人で入ってだった。華奈子は美奈子に言った。
「もう急にね」
「身体冷えてきたわね」
「無茶苦茶熱かったけれど」
 それがというのだ。
「急に冷えてね」
「気持ちよくなってきたわね」
「ええ、このままね」
「暫くこの中にいて」
 美奈子は自分の隣で肩まで冷たい水の中に浸かっている華奈子に話した、勿論美奈子もそうしている。
「身体をうんと冷やしましょう」
「それがいいわね」
「そうしてね」
「またサウナに入るのよね」
「また入るの?」
 美奈子は華奈子の今の発言に思わず問い返した。
「そうするの」
「そんなお話してこなかった?」
「そうだったかしら」
「ええ、もう一回サウナに入って」
 華奈子は美奈子にさらに話した。
「そこから湯舟に入りましょう」
「そちらのお風呂にもなのね」
「そうしましょう」
 こう美奈子に話しつつだ、華奈子は今はその美奈子と共に水風呂で身体を冷やしていた。


第百九十一話   完


                2019・9・6
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