第二幕その四
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「嫌いじゃなくなったけれどね」
「好きかっていつおね」
「別にそうでもないよね」
「日本にも船で来たしね」
「あの旅もよかったね」
「うん、今は飛行機も大丈夫になったけれど」
それでもというのです。
「僕としてはね」
「鉄道が好きで」
「それで船も好きね」
「そうよね」
「そうだよ、車も好きだけれど」
車についてはこう言った先生でした。
「僕は運転出来ないからね」
「そうそう、車の運転もね」
「先生駄目なのよね」
「先生不器用だから」
「あと運動神経もないし」
「だからね」
そのせいでというのです。
「車の免許を取ろうと思わなくて」
「今もだよね」
「車の免許持ってないね」
「そうだよね」
「だからね」
それでというのです。
「車の旅の時は」
「先生は乗せてもらうだけ」
「運転の楽しみは味わえない」
「そういうことだね」
「そうなんだよね、だから電車での移動は」
先生は皆と一緒にお握りを食べつつ言いました、中に梅が入っていて海苔に覆われているお握りはとても美味しいです。
「凄く好きだよ」
「そうだよね」
「じゃあ松本駅までね」
「カタコト揺られていこう」
「皆でね」
「そうしていようね、ちなみに長野県に行くのは」
先生は今度はこんなことを言いました。
「中山道だよ」
「愛知県や静岡県の方に行かないでね」
「長野県に行く道よね」
「そこから東京に向かう道で」
「日本の重要な道の一つだね」
「そうだよ、東海道でなくても」
それでもというのです。
「その次位にね」
「大事な道だよね」
「日本の交通では」
「そうだよね」
「そうだよ、その道を通って」
今回はというのです。
「僕達は旅をするんだよ」
「それも楽しみね」
「それじゃあ今からね」
「長野に向かいましょうね」
「そうしようね、そろそろ出発だよ」
先生がこう言った時にでした、出発を知らせる放送が入ってです。
電車は出発しました、電車はすぐに神戸駅を出発してです。
線路を走りはじめました、先生は車窓から神戸市の街並を見つつ動物の皆に穏やかな笑顔で言うのでした。
「日本は鉄道大国でもあるから」
「だからよね」
「こうして鉄道の旅も楽しめる」
「そうなんだよね」
「僕達も」
「そうだよ、あと食べものもね」
こちらのお話もする先生でした。
「美味しいしね」
「駅弁だね」
「あれいいよね」
「それぞれの駅で個性があって」
「美味しいんだよね」
「どれもね」
「今回はお昼に食べるよ」
電車の中でというのです。
「だから楽しみにしておいてね」
「もう買ってるんだよね」
「そうよね」
「それでお昼になったら」
「その時にね」
「皆で食べよう
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