第二幕その二
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「そんな人だからね」
「性格は凄くいいよ」
「先生みたいないい人滅多にいないよ」
「このこと本当にだから」
「そうだといいけれどね」
「とにかくですよ」
また言うトミーでした。
「日笠さんにはです」
「特にだね」
「はい、いいものをです」
まさにというのです。
「差し上げて下さいね」
「いいプレゼントをだね」
「そうです」
まさにというのです。
「お願いしますね」
「トミーも皆も言うしね」
先生がこう言うとです、スマホから着信音が聴こえてきました。それでスマホを確認しますと王子からのメールでした。
「王子も言ってるし」
「日笠さんにはですね」
「うん、プレゼントをね」
それはと書いてあったのです。
「忘れないでねってね」
「そりゃそうですよ、皆先生のことを大切に思っていますから」
「友達としてだね」
「そうです、僕達は家族でもありますし」
トミーや動物の皆はそうですし王子も家族と言っていい位のお付き合いです。
「ですから」
「いつも親切にしてくれるんだね」
「そしてです」
「日笠さんにもっていうんだ」
「絶対にお願します」
長野県に行ってもというのです。
「プレゼント買って下さいね」
「それじゃあね」
先生も頷きました、そうしてでした。
日笠さんのことを確かに約束しました、その後で。
先生はトミーにあらためて言いました。
「じゃあ僕がいない間はね」
「はい、お家のことは任せて下さい」
「お掃除をしてだね」
「そしてです」
さらにと言うのです。
「出る時はです」
「戸締りもだね」
「任せて下さい」
「それじゃあね、これが僕だとね」
とにかく世事のことは駄目な先生はです。
「どうしてもね」
「そこでそう言われるのは」
「よくないかな」
「はい、そうしたことはです」
先生に笑顔でお話するのでした。
「こうした時はです」
「言わないでね」
「そしてです」
「気持ちよくだね」
「長野県に行って下さい」
「そうさせてもらうね、じゃあ明日はね」
今度は翌日のお話をする先生でした。
「朝早くに出発するよ」
「そうされますね」
「朝ご飯は電車の中で食べるよ」
「そうされますね」
「お握りを買って食べようかな」
先生はこちらをと思うのでした。
「明日の朝は」
「お握りですか」
「うん、お握りは素敵な食べものだね」
「先生もよく召し上がられていますね」
「日本にいると何処にでもあるね」
それこそどんなお店にも置いてあります。
「駅の中でもね」
「駅の中のお店でもですね」
「売っているからね」
「それでそちらで買って」
「食べようって思ってるよ」
こうトミーにお話するのでした。
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