第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第20弾 現れし妖刀(カミング・ザ・クラウ・ソラス)
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俺はそう言って歩き始めた。
暫く歩くと、徐々に人気が出始めてきた。
そして、B組の前にたどり着いた。
中を覗いて、歳那を探す。
「……どうかしたのか?」
突然、教室内から現れた周一に声をかけられた。
「お前B組だったっけか……」
「そうだよ……で、要件は」
「ああ、えっとだな。土方に用があって」
「そうか」
そういうと周一は振り返っていった。
「歳那、呼ばれてるぞ」
……ん? 呼び捨て?
「なあ、周一」
「なんだ?」
「お前あいつとそんなに仲がいいのか?」
「いや、ただただ付き合いが長いだけだ」
「なるほど」
「じゃ、俺はやることがあるんでこれで」
「おうよ」
そう言葉を交わすと、周一は教室を後にしていった。
「お呼びでしょうか?」
直後、歳那が現れた。
「ああ、話があってな」
「凛音の件でしょうか?」
「ご名答。この後、俺もマキも凛音のそばから離れなきゃいけないから、代わりに護衛を頼みたいんだが」
「了解しました」
「それだけなんだが……一応聞くが、お前と周一って、どう言う関係なんだ?」
それは、と言って歳那は話し始めた。
「彼と私と凛音は、古くからの付き合いです。よく、稽古を一緒に積んだらもしました」
「幼馴染ってことか?」
「はい」
「そっか。それだけ把握できれば十分。ありがとな」
「いえ。では、凛音の件任されました」
「よろしく。じゃあ」
「はい」
そう言って、俺とマキはB組を後にした。
「まさかの人間関係が露見したな……」
俺は誰にとなく、そんなことを呟いた。
「私達も似たり寄ったりでしょ?」
「否定はしないな」
そんなことを言いながら、俺とマキは一般科目棟を後にするのであった???
夕方、探偵科で高天原先生と話し終えた俺は、通信科を訪ねていた。
……確かこの棟の3階の部屋にいたはずなんだが。
俺は、階段を登って突き当たりにあった部屋の扉を開けた。
「失礼します」
部屋の中には、何台かのPCや、通信機器などが配置してあった。
「……覚えてたんだね」
そんな部屋の中にいたのは、由宇だった。
「まあな。俺は記憶力はいい方なんで」
「記憶力"だけ"でしょ」
「失礼な」
そう言いながら、俺は扉を閉め、由宇の側へと向かった。
「で、頼んでたことは?」
「ああ、資料でしょ」
そういった由宇は、自身の目の前のPCのファイルを開いた。
俺は、その画面を由宇の後ろから覗き込んだ。
「一応見つけた。ただ、有力なものではないから、実証
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