暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第20弾 現れし妖刀(カミング・ザ・クラウ・ソラス)
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た500円玉が???正確には、500円玉と一緒に投げた閃光弾(フラッシュ)が、眩い光を放った。

「な、なんだ?!」
「ウオッ!」
「ウギャァァア!」
「ま、眩しい!」
「目が、目がぁ!」

 と言った具合に、光を直視した奴らは悶えていた。
 ……というか1人さ、某国民的アニメ映画の某大佐が混じってるんだが。
 どうでもいいことを考えていた俺は、少ない動作で机に乗ると、そのまま天井裏へと潜り込んだ。
 勿論、投げた500円玉の回収を忘れずに。

「ど、何処に消えたんだ……!」
「さ、探せ!」
「見つけ出してズタズタにしてやる!」

 血の気が多いこった……。当分は下手なことができないな……。
 そう思いながら、天井板をぴったりと閉めた俺は、廊下の天井裏へと向かった。

「……やっぱりここに来た」

 突然声がかけられた。

「……誰だ?」

 俺はアンカーウォッチに内蔵した、ライトを起動した。
 その光で声の主が照らし出された。

「……なんでこんなとこにいるんだよ、マキ」
「長年の付き合いと予測からここに来るんじゃないかなと思って、ね」
「お手上げだよ……」

 自然とそんなことを呟いてしまった俺。

「何が?」
「なんでもない」

 俺は即座にマキに返答すると、奥へと進んでいく。
 というか分かってたんなら、助けてくれても良くないか? 

「何処に行くの?」
探偵科(インケスタ)だ。俺はアドシアードで、東京武偵高(ウチ)の探偵科の代表を任されたんでな」
「そうなの?」

 俺の言葉にマキは首を傾げた。

「ああ。辞退する理由もなかったから、引き受けた」
「そっか。そういえば、私も今日は諜報科(レザド)に行かないとだった」

 マキはそんなことを呟いていた。

「……凛音の護衛どうするか」
「あ、それなら安心して」
「なんでだ?」
「歳那が戻ってきたからいないときは任せられるよ」

 歳那が戻ってきた? マジかいな。

「いつ戻ってきたんだ?」
「昨日の夜だったよ。私と凛音でシュウ君の部屋にいたら訪ねてきたの」
「そうか。でも、歳那がいるなら安心できるか」

 そう言って俺は、天井板を外した。

「ここは?」
「降りればわかるさ」

 俺はそのまま天井裏から出た。
 それに続いてマキも降りた。

「ここは……」
「空き教室。2学年のフロアの1番端のところ」

 基本的に人が来ることのないフロア端。そこには、使わない椅子や机を仕舞っておく空き教室が存在している。

「さてと、B組に向かうか」

 俺はそう言って扉を開け廊下へと出た。

「なんか、暗いね」
「名目上進入禁止エリアだからな」

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