第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第20弾 現れし妖刀(カミング・ザ・クラウ・ソラス)
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「???決闘してください」
普段のレキからは、到底予想も出来ない台詞。
これを聞いた俺とアリアは、戦慄していた。
「け、決闘……?」
あまりの衝撃からか、俺は上手く呂律が回らなかった。
「はい。私と狙撃の技術で勝負してください」
そう言ったレキの表情は、依然として普段と変わらず無表情であった。
しかし、彼女からは明らかな闘士のようなものが感じられた。
……やる気なんだ。表情に出てなくても、目を見ればわかる……。
「……分かった」
「ちょ、ちょっと……!」
俺の返答に対して、アリアが声をあげた。
「だが、今はその時じゃない。俺もお前もやることがあるだろ?」
そう言って俺は、ここから見えるとある建物???第3男子寮を見た。
俺の視線の意図に気づいたらしいレキは頷いた。
「と、言うわけだ。油売ってないで見張りに戻ろう」
「そうね……というか、元はと言えばあんたがあたし達をここに連れてきたのが原因でしょ」
アリアにそう言われた。間違っちゃいないな。だが、そいつは訂正させてもらうぜ。
「いや、お前が狙撃の腕を見たいって言ったからだろ?」
俺はアリアにそう言うと、足早に階段を降りていった。
「あ、待ちなさい!」
俺の後方からはそんな声が聞こえてきた???
翌日の昼休み。女子寮から直接学校に登校する羽目になった俺は、言わずもがなクラスの男子連中に囲まれていた。
「オイ、お前今朝女子寮から出てきたらしいけど何やってたんだ?」
「そんなことより誰の部屋にいたんだ!」
「レキの部屋だって話だけど?」
「「「「なに?!」」」」
何このシンクロ率。ビックリなんだけど。
「ていうかA組の神崎まで侍らせてたって話じゃねぇか」
「「「「「お前に人権はない」」」」」
オイ、真っ向から日本国憲法を否定すんな。と言うか、なんでそんなに息ぴったりなの?
「……あのさ、色々言いたいんだが」
「「「「「却下」」」」」
なんでさ。不当な取り調べじゃねぇか。
「とりあえずだ。今この場で昨日起こったことを洗いざらい吐いてもらおうか」
その言葉を皮切りに、周囲の男子連中は、殺気を強めた。
「じゃあさ、こうしよう」
そう言って俺は、懐から500円玉を取り出した。
「この500円玉を、手に入れられた奴に話してやるよ」
俺は500円玉自身の真上へとを投げた。
「「「「「させるか!」」」」」
同時に男子達は飛び上がった。
ここまで息ぴったりにする必要ある?
まあ、そっちの方がやりやすいんだけどさ。
直後、俺の投げ
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