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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:29 命のゆらぎ
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撃に比重を置いた陸戦主体の子。
 陸戦のランクを取って居たけれど、飛行魔法、飛行技術も有していて、一度だけ一緒に空を飛んだ……いや、落ちてたというのが正しいのかな?
 遺跡のこともちょっと前だったのに、遠い昔のように思える。色々あったなぁ。
 
 そうだ、まだ言えてなかったっけ。私に―――
 
「こんな夜にどうしたんですか。ギンガお姉さん?」 
 
 突然の声に驚く。
 けれど、その人を見て直ぐに安心して。
 
「こんな夜中に起きてちゃ駄目じゃない。ねぇ響?」

 一応誰かが来ても良いようにセンサーだけ起動して、縁側に座れば響もトコトコと着いてきて隣りに座って。
 
「で、どうしたんですかー? ギンガお姉さんはー?」

「悪くないけどくすぐったいからやめて。あと、誰かが来たら分かるから戻してもいいよ」

 ニマニマと笑いながら言う響の言葉は悪くないけど、からかっていってるのが分かるから止めさせる。
 同い年……とはいえ、今は小さくなってるけど中身はしっかり響だからちょっと困る。
 
「サンキュ、で? こんな夜更けに外に出るとか中々よ?」

「……ちょっとね」

 響の視線から逸らすように、空を見上げながら返す。
 色々考えてた、だけどその根っこにあるものは……。
 
「……この世界、色々不思議だよな。居なくなった人が居たり、知ってる人たちが変わったポジションに居て……優しくて幸せな世界だよな」

「……うん」

 母さんが居る。生まれは違えど、同じように生まれた姉妹と呼べるかもしれない子達が、ここでは妹として、姉としても存在してる。
 何より、ありえないと思っていた幼少期の姿も見られた。
 
 私とスバルは、成長フレームを使っていたから子供の頃というものが存在していた。でも、他の皆は違う。
 純粋培養と、クローン培養という違えはアレど、皆は生まれた時から今の姿である意味で不老を獲得している。
 ある程度の生理現象はあるとは言え、基本的に姿が変わることは無い。
 
 だから……皆の幼少期を見れて、姉妹をしているのを見た時。心から嬉しかった。
 私達の世界でも、まだ可能性があるんだって。
 
 でも――
 
「ねぇギンガ? ギンガは……この世界に残りたい?」

 いつか聞かれると思ってた質問に、心がざわつく。 
 
 後のためにも、今のわたしの答えをちゃんと言わないとね。
 
 
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