暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第19弾 交錯する事象(オーバーラップ)
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を訪れた後に、俺は情報科を訪れていた。
 昨日探そうとしていた『妖刀』に関する情報集めのためである。
 資料の在り処を探していると、不意に声がかけられた。

「アレ、シュウヤじゃん」

 俺は咄嗟に、声のした方向へと振り向いた。

「……由宇?」

 俺の視線の先には、身長155cm程で、茶髪をボブカットのようにした少女が立っていた。
 彼女は、霧ヶ崎由宇。通信科(コネクト)所属のAランク武偵だ。

「何やってるの、こんなところで」
「ちょっと資料探しをね。そっちこそ、こんなところで何してたの?」
「私は、気分転換よ」

 ……なんだその理由。

「相も変わらず、だな」
「そっちこそ、いつも忙しそうだけど大丈夫なの?」
「慣れてるから平気さ」
「無理はしないでね」
「心配してくれるのか?」
「そりゃ……一応、一時的とはいえ組んでた訳だし……」

 俺と由宇は、去年1ヶ月だけコンビを組んでいた。

「そっか。ありがとな」

 と言った具合で会話している、俺の携帯が鳴った。

「……誰だろうか」

 俺は、懐から携帯を取り出すと応答した。

「はい?」
『シュウヤ、今から第2女子寮最上階、角の部屋に来て』

 ……んー? 聞き間違いだろうか? 
 今一瞬、女子寮って聞こえたんだけど。

「今、女子寮って言った?」
『言ったわよ。今から30分以内に来なさい。いいわね!』
「あ、おいッ」

 そこまで言ったアリアは、電話を切ってしまった。
 ……なんなんだ、一体? 

「どうかしたの?」
「ああ、知り合いから呼び出しだ」
「何処に?」
「女子寮の……最上階だとさ」
「私も一緒に行っていい?」

 由宇の突然の発言に、俺は驚いた。

「え、なんで?」
「私の部屋、その階だから」

 初耳だな。それ。

「わかった。じゃあ、今から行くがいいな?」
「了解」

 そう言った俺は、資料を探す手を止めると、由宇を引き連れて情報科を後にした。
 そして、20分程かけて指定されていた女子寮へと辿り着くと、由宇と共に最上階へと向かった。

「あ、私の部屋ここだから」

 俺が目指す角部屋の少し前で、由宇の部屋に着いた。

「そうかい。じゃあな」
「うん。じゃあね」

 そう言った由宇は、部屋の中へと入っていった。

「さてと……俺は向こうか」

 角部屋の前に立った俺は、インターホンを鳴らした。
 しかし、反応がない。

「……何か御用でしょうか?」

 俺が、応答を待っていると突然、レキが現れた。

「……ビックリした。いや、アリアに呼ばれたんだが……なんか知らないか?」

 するとレキは、懐から鍵を取り
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