第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第19弾 交錯する事象(オーバーラップ)
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
宜しくね」
マキはそう言い残して、買い出しに行った。
「……さてと、俺もちょっと作業しますかね」
俺はソファーから立ち上がると、再び自室へと向かった。
「あ、ねえ」
「ん? なんだ」
凛音に声をかけられた。
「その作業が終わったら、私の方手伝ってもらってもいい?」
「ああ、構わないが」
「ありがとう」
そう言って凛音は微笑んだ。
俺は自室へと入ると、背面に固定してある2本の刀を外した。
「……激しく斬り結んだから、整備しなきゃだな」
俺はそう呟きながら、刀を机の上に置いた。
その時、携帯が鳴った。
「……もしもし?」
『シュウヤ、今どこ?』
電話の主は……アリアだった。
「今は寮の自室だが」
『そう。ならいいわ』
「何がだよ」
『あんたがそこにいるなら、白雪の身に何かあった時でも駆けつけられるわね』
ああ、そういうことね。
「まあ、そうなるな」
『それだけよ』
「そうか。じゃあ、俺は作業があるからこれで」
そう言って、俺は電話を切った。
……さてさて、情報収集でもしていきますかね。
『妖刀』、並びに『魔剣』の。
俺はPCの前に座ると、情報収集を始めたが???正直何も見つかる気がしない。
ほぼほぼ裏社会の事象に当たるため、表社会の情報しか引っかからないネット検索では無理があるというものだ。
俺は10分程で検索をやめた。……後で情報科の奴に手伝ってもらお。
そう考えた俺は、自室から出た。
「あ、終わった?」
「まあ、粗方はな」
「じゃあ、私の方手伝って?」
「了解。で、この段ボールを開ければいいのか?」
そう言って俺は、段ボールを作業し易い場所へ移すため持ち上げた。
……うおっ?! なんだこれ、超重たいんだが?
「うん。で、少し中が崩れてるかもしれないからそれを整えて欲しいの」
「整えるだけでいいのか?」
「いいよ」
凛音の言葉に首を傾げていた俺は、段ボールを置いた。
そして、段ボールを開けて初めてその言葉の意味に気がついた。
「これ、段ボールの中がそのまま収納として使えるようにしたのか」
「そういうこと」
凛音は作業を止めることなく、俺にそう返答した。
よくこんなこと思いついたな……って、中に入ってるのは銃火器か。
どうりで重たいわけだ。
「ステアーAUGも入ってるのか……」
この前の作戦コード『/』の時に勝手に借りたあの銃だ。
その銃が、パーツ分けされた状態でしまってあった。
「もちろん!」
「……というかこの箱
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ