暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第18弾 新たなるスタート(ネクストステージ) その名は『晞(ホープフル)』
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いう理由で俺たちを呼び出したのか。
 護衛の依頼とか久々だな。

「マキは?」
「私は構わないよ」
「自分も構いません」

 逆にこの件、断る理由が見当たらない。
 凛音の頼みだからということもあるし、イ・ウーが絡むというなら余計に、な。

「そういうことらしいぞ沖田ぁ」

 綴はそう凛音に言った。
 対する凛音は何故か俯いたままである。

「先生、凛音に話があるのですが退席してもよろしいでしょうか?」
「あ〜、私としてはもう要件済んだから構わないんだけど〜」
「わかりました」
「凛音、いこ」

 マキにそう言われた凛音は立ち上がった。
 俺とマキは凛音を連れて綴の部屋を後にした???





 教務科棟を出た俺たちは、探偵科(インケスタ)棟の屋上に来ていた。

「本当に引き受けてもらってよかったの?」

 凛音の言葉に俺とマキは頷いた。

「当たり前だろ。それに、この件は『イ・ウー』絡みの事柄だ。それは俺の対応すべきことでもある」
「それに、大切な友達の頼みだから断る理由もないよ」

 俺、マキの順に凛音へと伝えた。

「でも……やっぱり指名は悪い気がしてしょうがない」

 凛音は食い下がった。

「そんなことないって。凛音は俺たちを信用して指名してくれたんだろ?」
「う、うん……」
「そうだよ。それは私達にとっては『信頼』っていうことそのものなんだよ。だから、呼んでくれたからには、絶対に遂行するよ」

 マキの言葉を聞いた凛音は、泣き始めてしまった。

「……ありがとう……グスッ……2人とも……グスッ」
「そんな、泣くほどのことじゃないだろ。俺たち???チーム『(エッジ)』の仲間だろ」
「泣かないで凛音。私たちがついてるから」

 俺とマキで凛音を慰めた。
 補足だが、チーム『刃』とは、1年の時の4対4(カルテット)のチームの名前だ。
 命名したのは俺とマキ。今思うと酷いネーミングセンスだと思う……主に自分。
 というか……俺の慰めになってなくね? 
 そして3分ほどで凛音は泣き止んだ。

「2人とも、本当にありがとう」
「そんな改まらなくても」

 俺の言葉に凛音は首を横に振った。

「まだ、しっかりとした依頼をしていないもの」

 そういった凛音はキリッとして、こちらへと向き直った。
 そして、こう告げた。

「樋熊シュウヤ、並びに大岡マキ。両名に私、沖田凛音の護衛を依頼します」

 俺はマキと顔を見合わせるとお互いに頷いた。

「了解した。樋熊シュウヤと???」
「並びに大岡マキ、全力で護衛にあたりその任を遂行します」

 そう言い切ると、しばらくの間静寂が屋上を支配した。
 そんな静寂を
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