暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第18弾 新たなるスタート(ネクストステージ) その名は『晞(ホープフル)』
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担任は……あの暴力教師(蘭豹)だぜ? 

「???ガキども! 静かにせんか! 死にたいなら喋ってても良いぞ!」

 ほーら、言わんこっちゃない。
 蘭豹が『M500(象殺し)』を取り出し発砲した。
 それにより、教室内は再び静かになった。
 流石にあれ聞くと静かになるもんか。
 因みに俺は、いつでもぶっ倒れ(熟睡)モードに移行できるようにした状態でまともにHRを受けている。

「話を戻すが、大岡の席は???」

 さてと、そろそろ突っ伏せ状態にでも移るかな。

「樋熊の隣や」

 蘭豹の言葉と同時に、クラス内の殺気のこもった視線が俺に集まった。
 オイオイ勘弁してくれよ……。
 あまりの展開に力が抜けきってしまった俺の事などつゆ知らずといった感じのマキは、『わかりました』と言って俺の隣の席へと歩いてくる。

 マキの様子を見るに、俺の内心には気づいていないようだ。
 俺はマキが着席するのと入れ替わるかのような机に突っ伏せるのであった???





「???起きて」

 言葉とともに伝わる揺さぶられる感覚で、俺は目を覚ました。

「んー……」

 ボケーッとする頭で、腕時計を見ると……昼休みになってた。

「シュウ君」

 呼ばれた俺はそちらを向いた。

「……マキか」
「寝たらダメでしょ?」

 マキさんは軽いお説教のように言った。

「今日の一般教科(ノルマーレ)は全部復習で、俺はやり終わってるから良いんだよ」

 俺は立ち上がりながら言った。

「ふーん……」

 何かを疑う目で、マキは俺の方を見ていた。

「んで、要件は?」
「あ、そうそう。一緒にお昼食べよ」

 マキのその言葉で、教室内の空気がピリピリとし始めた。
 ……ああ、他の男子たちが殺気を込めた目で俺の事を恨めしそうに見てる。
 まあ、そんなのもう関係ないんですけどね! 

「良いよ。だが、食べるとしたら学食だぞ?」
「私も今日お弁当持ってないからそのつもりだったよ」

 そっかそっか。じゃあ利害の一致ですね。

「じゃあ、行くか」

 そう言って教室を出ると、放送が入った。

『2年C組樋熊! 今すぐ校長室前まで来いや!』

 ブツンという音ともに、蘭豹の声で入った放送は終わった。

「……え?」

 あまりの状況に、俺は戸惑っていた。

「……何かしたの?」

 マキも不安そうに俺に尋ねてきた。

「記憶にないな……。とりあえず行ってくる。うん。悪いけど先に言ってて」
「わかった」

 そう言い残して、マキは学食へと向かった。
 俺は反対に、校長室へと向かった。
 そして急ぎ足で移動し、校長室の前へとたどり着い
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