第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第18弾 新たなるスタート(ネクストステージ) その名は『晞(ホープフル)』
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、これにてお互い面識があることになったみたいだし良かった。
「で、アリア用事は済んだのか?」
そんなことを考えつつアリアに聞いた。
「まだあるわよ」
「……え?」
不意打ちをかまされた気分の俺は素っ頓狂な声をあげた。
「ど、どんな」
「あたしとキンジで白雪の護衛任務に就いたの」
「は、はぁ……。まさか……!」
「多分あんたが思ってるそのまさかよ」
「シュウ君、それって?」
え、まって、病み上がりに手伝わせる気?
「シュウヤ、あんたもこの依頼手伝って貰うわよ!」
「嘘だぁ!!」
その日、武偵病院には俺の声が響き渡ったそうだ???
翌日、右腕を釣ったままの状態で、俺は退院した。
因みに白雪護衛の件については???引き受けた。
と言っても、後方支援だけどな。
それは置いておいて、やっぱ見た目がもろ怪我人だよな。
まあ、釣ってると言っても安静にしてろってだけで、とっても問題ないと言われてる。……学校ついたら外そ。
そんな感じで、完璧病み上がりの樋熊さんは何食わぬ顔で2年C組の教室へと向かった。
教室に入ったところで、俺の怪我に特段注目する奴はいない。これが日常茶飯事ですから。
自身の席に着くと、三角巾を外した。
こんな調子で、いつも通りHRから始まるのだが、何やら今日は教室内が騒がしい。なんかあるのか?
そう思っていると時間になり蘭豹が入ってきた。
「ガキども、席付けや!」
その一声だけで教室内は静かになる。……恐るべし。
「今日は転入生が来るで」
……転入生? マジかよ。
どうりで教室の中が騒がしいと思ったよ。
どんな奴が来るのかな。
「入って来い」
蘭豹がそういうと、前の入り口から1人の少女……ん、アレってもしかして、いやもしかしなくても……!
「自己紹介せいや」
「はい」
そう言ってこちらを向いた彼女は???
「初めましての人は初めまして、久しぶりの人はお久しぶりです。ロンドン武偵局から戻ってきました、大岡マキです」
そう名乗ったマキはニッコリと微笑んだ。
すると、教室内を静寂が支配した。
そして数瞬の後、その静寂は断ち切られた。
『『『『『ウォォォッ!!』』』』』
クラスの男子の一部が歓声を上げたのだ。
なんか変なスイッチ入ってるぞあれ。
そしてそれは、連鎖的に教室内すべてに拡散していく。
「あの子初めて見たけど可愛くない?」
「わかるわかる!」
女子もこの始末。さてさてどうしたものか。
というかこいつらは命知らずだな。だってうちの
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