第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第18弾 新たなるスタート(ネクストステージ) その名は『晞(ホープフル)』
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早くない? まあ、綴だからかもしれないけど……。
「それはどうも」
「いいわよ」
「あの……」
俺とアリアが会話していると、マキが声をかけて来た。
「何?」
「協力してもらってこういうのは悪いんですけど……貴女は一体誰なの?」
「そう言えば???まだ自己紹介してなかったわね」
そう言ってアリアは、3人の方を向いた。
「あたしは神崎・H・アリアよ。私のことはアリアでいいわ。宜しく」
相変わらずの自己紹介だな。まあ、アリアらしくて良いと思うけどさ。
「私は沖田凛音。で、こっちが???」
「???土方歳那です」
アリアの自己紹介に続いて、凛音と歳那が自己紹介をした。
「凛音に歳那ね。で、あんたは???」
「私は大岡マキ」
マキの名前を聞いたアリアは首を傾げた。
「大岡マキ……何処かで聞いたことあるわ」
「それ多分、ロンドン武偵局じゃないか?」
「どういう事?」
アリアは、俺の言葉に再び首を傾げた。
「マキは二つ名持ちなんだ」
「どんな?」
俺とアリアは揃ってマキを見た。
「???『死角無し』。それが私の二つ名」
「『死角無し』?! あんたが?!」
それを聞いたアリアはかなり驚いていた。
「うん。私が『死角無しのマキ』だよ」
それを聞いたアリアは何かに納得していたようで頷いていた。
「どうした?」
「『死角無き戦車』って呼ばれるコンビを聞いたことがあったけど、あんた達のことだったのね」
アリアの言った、『死角無き戦車』は俺とマキ、それぞれの二つ名、通り名から文字を取られてつけられた謂わば異名だ。
「そんな風に呼ばれてた時もあったね」
「……そうだな」
俺としてはあまりにも嫌な名前だから忘れてたかったんだけど……。
「まあ、そういうことだ」
「ということはマキ、あんたの実力も相当なものね」
「それに関しては俺が保証する」
「あんたに言ってない」
「スミマセン……」
マキの代わりに保証すると言ったらこの有様。もう樋熊さん泣くよ?
「後ここにいる全員、もしかしたら頼る時があるかもしれないから……その時は宜しくね」
まさかそんな言葉がアリアから飛び出すとはな。ビックリだね。
「わかった。宜しくね、アリア!」
マキは笑顔で答えた。コミュ力高いなぁ……。
コミュ力云々の前にコイツらは、自己紹介無しで、お互いの素性を知らずに共闘してたんだよな。中々出来ることじゃないよな。
作戦コード『/』の前にも、アリアは作戦会議に参加して無くて自己紹介する暇なかったしな。
まあ
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