暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第18弾 新たなるスタート(ネクストステージ) その名は『晞(ホープフル)』
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を挑みます」

 コイツ、知っているのか。まさか……。

「……お前か、あの時盗み聞きしてたのは」

 マキ達に真相を打ち明けた時に、誰かに聞かれていた気がしたがまさかこいつだったとは。

「ここで第2回巌流島でもやるつもりか?」

 皮肉を込めてそう伝えた。

「元よりそのつもりです。逃げる事は許されません。これは、歴とした血脈に基づいたものです」

 そう言った佐々木は、左手に持っていた太刀を抜いた。

「……『物干し竿』か」

 物干し竿とは佐々木小次郎の使っていた大太刀のこと。
 その刃渡りは3尺余(約1m)と言われている代物だ。
 あれを抜いたって事は……もう逃げる事はできそうにないな。

「わかった、相手するよ。宮本の人間として(・・・・・・・・)

 俺はそう言って、背面の『霧雨』と『雷鳴』を抜いた。

「さて、始めようか。ここ東京で、第2回巌流島の戦いを!」
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