暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第2章(原作2巻) 堕ちし刃(デュエル・バウト)
第18弾 新たなるスタート(ネクストステージ) その名は『晞(ホープフル)』
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 そのマキの表情は、凄く気持ちが良いと言った感じである。
 俺はそっと手をマキから離した。
 これ以上続けると自分の理性がおかしくなる可能性があったからだ。
 ……今更だけど、サラッとやばいことしたよね。うん。

「ごめん……なんか勢いで……」

 俺の言葉にマキはフリフリと首を横に振った。
 その顔は、目元は伏せていてどういう表情なのかは分からないが、耳まで真っ赤になるほど赤面している。

「あ、えと、『/(スラッシュ)』の事後報告を聞きたいんだけど」

 しどろもどろになりながらも、なんとか出てきた言葉でマキに伝えた。

「……うん、ちょっと……待ってて」

 そう言葉を残し、ぎこちない動きでマキは病室を出た。
 ハァ……。我ながらなんという愚行だ……。
 いきなり女子の頭撫でるとか最早セクハラで訴えられるレベルだよね。
 ほんの数分前のことを思い出して肩を落としていると、病室の扉が開かれた。

 扉の向こうにいたのは、無論マキ達だ。先程まで赤面していたマキの顔は、元に戻っていた。
 マキさん一体何をしたんだ? 

「これ、今回の事件の調査書。そこに被害とか書いてあるよ」

 そう言って凛音が、調査書を手渡して来た。

「ん。えっとなになに……」

 俺は調査書に目を通した。そして、思ったことが1つあった。

「なんか被害総額が低くない?」
「水蜜桃が使った武装が、人相手じゃないと威力を発揮しないものだったみたいなのよね」

 凛音が補足をくれた。

「ふーん。で、肝心の水蜜桃(アイツ)は?」

「水蜜桃は現在、尋問科(ダギュラ)にて綴先生が尋問しています」

 歳那の言葉に頷きながら調査書を置いた。

「じゃあ、まだ尋問してると」
「はい」

 それじゃあ暫くは終わらないかな……? いや、綴だから逆に早く終わる可能性も……。
 そんなことを考えていると、再び病室の扉が開かれた。
 俺を含めた一同は、そちらを向いた。

「シュウヤ、生きてる?」
「……アリア?」

 病人にかける言葉ではないことを言いながら入って来たのは???アリアだ。

「無事みたいね」

 そう言いながら、何事もなかったかのように病室に入って来た。
 何もなかったかのように入ってくんなよ。
 こっちはお前の一言めで硬直(フリーズ)してたんだよ。
 というかレキもいたのかよ。
 全く気づかなかったわ。だって影薄いもん。

「……どうしたんだ?」

 なんとか出た言葉でアリアに尋ねた。

「お見舞いがてらこれを渡しに来たの」

 そう言いながら何やら束になった書類を渡して来た。

「これは?」
「水蜜桃の尋問結果よ」

 尋問終わるの
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