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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica60せめて別れのその日までは〜We live happily〜
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たとえそれでも生きていてくれたら、また仲良くなれば良い。これまでの思い出が無いから少しの間は寂しいだろうけど。でも今回、いきなりルシルが闘いに行ったって聞いて怖くなった。事前に教えてくれると思ってたからね。場所も知らないから迎えにも行けないし。そして記憶を失くして人知れず別の世界を彷徨って・・・。私たちの知らないところで死ぬかもしれない。それにルシルの死期が近いことには変わらない。ルシルとの間に何も残せない恐怖が・・・さ、生まれちゃったわけ」
シャルちゃんの話は、私たちが抱いたものと同じだった。ううん、ルシル君を1人の男性として好きなシャルちゃん、はやてちゃん、トリシュちゃんからすればもっと強い恐怖だったはず。
「アイリも、私たちに連絡しないし」
今度はアイリが、はやてちゃんとシャルちゃんとトリシュちゃんにジト目で睨まれた。
「あ、うぅ、ごめん。急いでたから」
責める責められるの立場がごちゃ混ぜになったところで、「いや、参った参った」ルシル君が復活。だから責められる役がルシル君に移動しちゃって、はやてちゃん達に迫られ始めた。さらにシャマル先生やリインにアギト達も加わって、ルシル君はお叱りの大合唱を受けることに。
「こんな何気ない時間が、ずっと続けばいいね」
「うん、フェイトちゃん。ずっと、ずっと・・・」
「「ごめんなさ〜〜〜〜〜〜い!!」」
全力で謝るルシル君とアイリの大変な様子に、私とフェイトちゃんが思わず失笑した。
・―・―・―・―・―・
第3管理世界ヴァイゼンはノルトラント地方の外れに在る廃墟となっている工場跡。そこは今や不良や犯罪者の溜まり場となっていた。今夜も今夜で大音量で音楽を鳴らし大騒ぎし、犯罪の自慢話や違法薬物で盛り上がっていた。
ある区画はバーとダンスホールのナイトクラブに改造されており、老若男女が思い思いに酒を飲み、踊り、痴漢まがいの行為を笑いながら行っていた。
「ん? おい、アレ見ろよ。偉そうな猫の人形が二足歩行してんぜ!」
「ぎゃはは! 酔ってんだろ、お前!」
入口付近で立ち飲みしている男2人が馬鹿笑いしている。彼らの視線の先、60pほどの猫が後ろ足でのみ立ち、真黒なスーツ一式で身を包み、人間たちの足元を軽やかに闊歩していた。周辺に居る者たちもその猫に気付き、ヒソヒソと話し出す。
「どうしたの〜? 猫ちゃんが来ちゃダメなところだよ〜?」
べろんべろんに酔っている若い女性が猫を抱き上げた。すると猫は「どうも御忠告痛み入ります。しかし、これが私の仕事ゆえ」と頭をペコリと下げた。その様子に飲んだくれ連中は大笑い。もはや二足歩行や喋ることに対してなんら気にも留めない。
「我が名はエルフテ。我が主より、当施設に居る君らの掃除を任された。今は酔
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