暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica60せめて別れのその日までは〜We live happily〜
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た! 返せぇー!」

はやてちゃんとトリシュちゃんが駆け出し、アイリも腰から一対の白翼を展開して、ルシル君の元へ向かう。

「うわっ、ごめん、ルシル! でもルシルですら直撃で即行動不能か〜。良い魔法を組んだな〜私♪」

「アリシア・・・。もうやめてね?」

とここでアインスさんがシャルちゃんに追い付いた。片や男性(ルシルくん)を担ぐシャルちゃん、片や完全フリーにして素手での格闘戦最強なアインスさん。さらにアイリが到着しそうだし、1対2になっちゃうね。しかもはやてちゃんとトリシュちゃんも居るし、一気に不利になるよ。

「あ、ルシル君を空に放ったです・・・」

「へえ。アインス相手にシャルもやるじゃねぇか」

「ああ。よほど鍛えたようだな」

「でもうちのアインスの方が押してるわ」

「だけどシャルさんの方もすげぇ! 落ちてきたルシルを掴んですぐにまた空に投げた!」

「あー、でもアインスの投げ技を食らったわね」

「柔道の内股だね〜」

「陸戦中に柔道や合気道とかの技を掛けてくるから、アインスはホント厄介だよ」

「アリシア、模擬戦の時にいつも投げられてるもんね・・・」

思い思いにアインスさんの強さについて話すみんなに続いて私も「本当に強いよね〜」同意した。

――アイスマン――

「あ、ルシルをキャッチすると同時に」

「シャルちゃんを凍らせちゃった」

「決まったわね」

落下を始めていたルシル君をギリギリで抱きとめたアイリは、そのまま相手を雪だるま型の氷に閉じ込めるバインドでシャルちゃんを拘束した。

「いやさ? ちょっとした冗談じゃない? 鬼ごっこ的な遊びみたいな?」

頭の部分の氷だけを切り取られた状態のシャルちゃんが私たちのところまで引き摺られて来て、そう弁明を始めたんだけど・・・。はやてちゃんとトリシュちゃん、特にアイリは腕を組んで仁王立ちして、ジト目でシャルちゃんを睨んでる。

「シャル。アイリはね、ルシルを拉致したことは怒ってない。盾にしたことを怒ってるの。はやてとトリシュもきっとそう」

「もちろん、お婿さんにするって言うのは受け入れられへんけどな」

「ええ、そうです」

「あれ? トリシュ、ルシルのこと諦めるんじゃなかったの?」

「っ! そ、それは、なかったことに。あなたやはやては諦めず、ルシルさんを想い続ける選択をした。私は、ルシルさんの足かせになるのが嫌で諦めると伝えたけれど・・・」

シャマル先生に介抱してもらってるルシル君に顔を向けたトリシュちゃんは「慕い続けます」綺麗な笑みを浮かべた。

「でも、遊びだとしてもどうしていきなり・・・?」

「リアンシェルトとの闘いで、記憶とか失くすかもって話してたでしょ?
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