暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica60せめて別れのその日までは〜We live happily〜
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め、メールも通信もせずにそのまま向かったそうだ。

「どれもこれも俺自身の問題で、みんなは何も悪くない。ただ、これだけは解かってほしい。兵器だ道具だと自称している俺も、感情を持った生き物なんだと・・・。以上だ」

ルシル君が頭を下げる頃には、私の中ではなんちゃって裁判なんてものはお開きになってた。みんなの空気もそんなだし、私たちは頷き合ってこのまま閉廷の流れに行こう、そう思ったんだけど・・・。

「シャルちゃん・・・?」

シャルちゃんが裁判長席、アリサちゃんのところに向かった。そしてガベルを手に取るとコンコンと打って「判決を言い渡す!」そう告げてガベルを置いてから、ルシル君の側に立った。

「有罪! フライハイト家次期当主、イリス・ド・シャルロッテ・フライハイトの婿になる刑に処す!」

「「「「はい?」」」」

ルシル君とはやてちゃんとトリシュちゃんとアイリが抜けた声で聞き返すと、シャルちゃんが「いただきまーす!」ルシル君を肩に担いで・・・

――閃駆――

「ひゃっほーい!!

高速移動歩法でビーチから飛び出した。まさかの行動に呆然としてると、はやてちゃんが「アインス確保!」そう指示を出して、アインスさんが「承知しました!」ダッと駆け出した。何の魔力強化を行わない、素の状態でのあの恐ろしい初速ダッシュ。あれに対処するの難しいんだよね〜。

「イリス、逃がさない!」

――とぐろ巻く連環の拘束蛇――

トリシュちゃんは“イゾルデ”を起動することなく、人差し指と親指の間に張った魔力弦を利用して、小さな魔力矢を同時に3本と射た。

「どーれどれ♪ パラライズバレット・スナイプシュート・・・!」

「ちょっ、アリシア!? まだデバイス無しでの精密狙撃は練習段階でしょ!?」

フェイトちゃんの口から恐ろしい言葉が飛び出た。アリシアちゃんは左手で指鉄砲を作って、右手で左手首を押さえてブレ防止。左人差し指の先に環状魔法陣を展開。そして「ファイア!」空色に輝く魔力弾を高速射出した。
アインスさん、アリシアちゃんの魔力弾、トリシュちゃんの魔力矢に追われるシャルちゃん。まずトリシュちゃんの矢をサッと躱した。でも側に着弾した矢が複数本のロープ状のバインドへと変化して、シャルちゃんを拘束しようと伸びた。

「ほいさ!」

「むが!?」

シャルちゃんはなんとルシル君を盾にしてバインドを防御。さらにアリシアちゃんの魔力弾も、グルグル巻きになったルシル君を使って防いだから、「あばばばばば!?」直撃を受けたルシル君が感電してぐったり。私たちはその光景に「うわぁ」どん引きした。

「ごめんねー! ルシルを弱らせてくれてあんがとー!」

「ルシル君!」「ルシルさん!」

「遊びだとしてもあったま来
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