暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica60せめて別れのその日までは〜We live happily〜
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けど一斉に「ハテナ?」首を傾げた。その様子にアイリが「おお!」拍手した。

「冗談よ、冗談。じゃあ被告、間違いないかしら?」

「あー、うん、間違いない」

「間違いないで〜す!」

「ん。それじゃあ弁護人、何か言うことは?」

弁護人役のフェイトちゃんがチラッとアリシアちゃんを見ると、アリシアちゃんは強く頷いて「ありません!」力強くそう言った。

「いや、だから! もうちょっとあるだろ! 被告人(おれたち)にこう・・・弁明とか釈明とか! というか弁護人! 何しにそこに居るんだよ!」

「「ハテナ?」」

「双子か!」

「ルシルがそんな激しいツッコミするなんて、珍しいわね。ちょっとビックリだわ」

「自分でも驚くほどにテンションが上がっているよ。なんだかんだ言って、俺はこうして記憶を保ったまま生きて帰ってこられて、みんなと再会できたことが嬉しいらしい」

ドキッとするくらいに綺麗な笑みを浮かべたルシル君。見惚れてたアリサちゃんは咳払いを1回した後、「んじゃ、弁護人。改めて何か言うことは?」って尋ねた。

「え、えっと・・・」

「フェイト。耳を貸してくれ」

ルシル君にそう言われたフェイトちゃんがそっと耳を差し出した。そしてルシル君が顔を近付けて耳打ちしようとしたんだけど、フェイトちゃんが「ひゃあん!?」変な声を上げて、顔を赤くして耳を押さえた。

「裁判長! 被告人が弁護人にセクハラしました!」

「これでは無罪は無理です! 有罪、これは有罪です!」

「異議なーし!」

「認めるわ! 罪状セクハラも追加!」

「ちょっと待ってくれ! シャル、トリシュ、はやて! 不可抗力だ! な? フェイト! そう言ってくれ!」

「・・・えっと」

「ルシル。(あね)の前でフェイト(いもうと)に対してセクハラとか。ないわ〜・・・」

ルシル君、圧倒的アウェイ。弁護人すら敵に回しちゃった以上、このなんちゃって裁判は当初の結末どおりにルシル君とアイリの敗訴一直線。だけどフェイトちゃんが「だ、大丈夫! 平気だから!」挙手した。

「ルシル。耳打ちじゃなくて念話でお願い。また変な声出すの恥ずかしいから」

「あ、ああ、すまん。じゃあ・・・」

「ふんふん・・・そのまま伝えればいいね。えーでは。被告が、私たちに無断でリアンシェルトの元へ向かったのは、決心が鈍りそうだったからです。医務局で語ったように、下手をすれば自分を失くしてしまうような闘いに挑むんです。私たちと顔を合わせれば、どうしても出撃できないと思ったんです。・・・ルシル」

それからルシル君に代わってその思いを語るフェイトちゃん。ルシル君は迷いを振り切るために、そして自分の弱体化がその日に起こるのを予見したた
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