第90話 烏桓族諜略 前編
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が、劉玄徳が正宗様に逆らったときに、正宗様が彼女を殺せるかが重要になります。正宗様、そこのところはどうなのですか?」
揚羽は風の策に同意しながら、私に桃香を殺す覚悟があるか聞いてきました。
・・・・・・。
戦となれば話は別です。
殺したくなくとも殺さなければいけません。
それが生き残る道です。
「そのときは私が桃香を殺す」
私は覚悟を決めて言いました。
「そうですか・・・・・・。ならば、これ以上、私は何も申しませぬ。冥琳殿も良いですね?」
揚羽は私をしばらく凝視していましたが、私が目を反らさずに彼女の瞳を凝視したら、軽く頷き言いました。
「正宗様が覚悟されたのならば、私も何も言うことはございません」
揚羽の言葉に、冥琳は一度、私を見て言いました。
「やれやれ、やっと夫婦喧嘩から解放されるぜ」
風の頭上の宝慧が言いました。
「そうなのですね〜。おお、正宗様、あそこに見えるは烏桓族の集落ではないのですか〜」
風はアメを舐めながら、前方を指さしました。
確かに、目の前に村らしき物が見えました。
桃香の件は風の案を採用する方向で考えておきましょう。
それより今は、烏桓族討伐の準備が重要です。
烏桓族を出来るだけ多く取り込みたいと思っています。
烏桓族討伐後に彼らと友好的な関係を築くにはこれは欠かせないことです。
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