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レーヴァティン
第百二十九話 博多から福岡へその六

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「城を吹き飛ばすなりかなり壊してはな」
「後が大変たいな」
「資源も銭も人手も時間もかかる」
 その全てがというのだ。
「だからだ」
「ここはたいな」
「神の武器も考えものだ、なら囲んでだ」
「砲撃たい」
「それになる、術の防壁があろうとも」 
 それで術の効果が期待出来ずともというのだ。
「砲撃ならな」
「こちらは大砲も多かとよ」
「ならそれを使ってだ」
 その様にして、とだ。英雄は双葉に話した。
「攻める」
「やはりそうするたいな」
「大砲は実にいい兵器だ」
 英雄はこのことを旗揚げしてから実によく実感していた、戦で常に役立ってきたからだ。それで今も言うのだ。
「だからな」
「この度もたいな」
「それを使ってな」
 そうしてというのだ。
「攻めるか」
「そうするたいな」
「主要な櫓や門を砲撃で攻めてな」
「壊して」
「攻める、鉄砲も使う」
 こちらもというのだ。
「そうして攻める」
「それでは」
「城攻めはそうする」
 こう言ってだった、英雄は今は敵の軍勢をあえて退かせ耕平と峰夫の軍勢がそれぞれ博多と太宰府を占領したとの報を受けた、報はそれだけでなく。
「敵の水軍をか」
「はい、先程水軍の方から報が届きました」
 部将の一人が英雄に話した。
「散々に破り今は集結して」
「港に入るか」
「そうすると」
 その様にというのだ。
「博多の」
「それは何よりだ、ではだ」
「そちらもですね」
「聞いた」
 今確かにというのだ。
「わかった」
「それでは」
「そしてだ」
 英雄はさらに言った。
「水軍は下関と博多の間をな」
「しかとですね」
「守ってだ」
「補給路を守る」
「そうしてもらう」
「この戦の間は」
「若しものが届かないなら」
 その場合はというのだ。
「戦は破れる」
「そうなるからですね」
「絶対にだ」
「下関から博多の水路はですね」
「何があっても守ってもらう」
 こう言うのだった。
「水軍にはな」
「それでは」
「まだ波は荒いが」
 それでもというのだ。
「もう下関の港は使えるな」
「はい、そちらは」
「ならいい、ではな」
「そこからですね」
「下関から博多に兵糧や武具を送り」
「そのうえで」
「福岡城を攻め取れば」
 その時のことも話した。
「あの城に兵糧や武具を集め」
「九州攻めのですね」
「第一の足掛かりにする」
「さすれば」
「では博多と太宰府は手に入れた」
「だからこそ」
「これから福岡城だ」
 この城だと言ってだ、そうしてだった。
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