第百二十九話 博多から福岡へその四
[8]前話 [2]次話
「占領しよか」
「そうだな」
英雄は耕平の言葉に頷いて述べた。
「ここはだ」
「ほなな」
「敵が博多に逃げ込むなら」
「その前にな」
「今のうちにだ」
「博多抑えような」
「太宰府もそうするか」
そちらもとだ、英雄はさらに考えて述べた。
「ここは」
「ではそちらは」
今度は峰夫が応えた。
「今から」
「言ってくれるか」
「わかったであります」
「二人はそれぞれ動きの軽い者を率いてだ」
軽装の歩兵達をというのだ。
「そしてだ」
「博多をな」
「そして大宰府を」
「手に入れてもらう、だが」
英雄はさらに言った。
「敵軍はな」
「ここで破っても」
「それでもでありますな」
「追わない」
つい芸は行わないというのだ。
「福岡城までだ」
「あえてやな」
「行かせるでありますな」
「そうする、ここで退路を完全に絶つと」
「窮鼠になってな」
「死ぬ気で戦うであります」
「だからだ、ここは破って博多も太宰府も抑えるが」
それでもというのだ。
「降る兵は受け入れるが」
「逃げるなら逃がす」
「そうするでありますか」
「そうする、今はな」
こう言ってだった、そのうえで。
英雄は今は敵を船の上から派手に攻撃を仕掛けさせつつその間に耕平と峰夫にそれぞれ動きの速い兵達を預け博多と太宰府に行かせた。
そうしつつ兵達を上陸させ。
敵軍を攻めらさせた、英雄は自らも上陸しつつ言った。
「ではこのままだ」
「敵軍をでござるな」
「攻めてだ」
今度は共に兵を指揮する智に話した。
「そうしてだ」
「破ってでござるな」
「福岡城まで退かせる、そしてだ」
「博多と太宰府も抑えて」
「そのうえでな」
「福岡城をでござるな」
「攻めてだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「手に入れる」
「そうするでござるな」
「あの城は堅固だったな」
「櫓が多く」
智はその福岡城の話もした。
「天守から遠くも見えて」
「すぐに対応してくるな」
「だからでござる」
「堅固だな」
「あの城は」
福岡城について双葉が言ってきた。
「起きた世界では天守はなかとよ」
「あったという説もあるな」
「一説にはたい」
あくまでというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2024 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除