第百二十九話 博多から福岡へその三
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「後はだ」
「水軍の主力はだな」
「釣り出しの危険も考慮しつつな」
「逃げる敵を追撃してだな」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「さらにだ」
「打撃を与えるな」
「ここで水軍を徹底的に叩いてだ」
ここでもこう言うのだった。
「後々やりやすい様にする」
「九州の制湖権を掌握するな」
「そうすれば上陸する場所を自由に選べる」
「少なく共敵にそう思わせられる」
「これは大きい」
英雄は言い切った。
「敵はどの岸辺から来るかわからずだ」
「そちらに力を削ぐ」
「そうすれば俺達への戦力も減らさざるを得ない」
「そこが狙い目だな」
「まさにな」
そうだからだというのだ。
「だからここはだ」
「徹底的に叩き」
「そして博多にはな」
「兵を上陸させるな」
「そうする、では敵の水軍は頼んだ」
「でばな」
幸正は英雄の言葉に頷いた、そうしてだった。
彼は水軍を率いてそのうえで逃げた敵の水軍への追撃にかかった、英雄はその彼等を見つつ残った軍勢に命じた。
「次はだ」
「上陸ですね」
「そうだ」
また紅葉に答えた。
「そしてだ」
「そのうえで博多を掌握し」
「大宰府もな、そしてな」
「福岡城もですね」
「手に入れてな」
そしてというのだ。
「あの城も他の地域もだ」
「九州攻めの足掛かりにする」
「そうする、そしてだ」
「それからですね」
「さらにだ」
英雄は紅葉にさらに話した。
「九州の他の地域もな」
「攻めていきますね」
「それからな、ではだ」
「上陸ですね」
「そうする」
「わかりました、では」
紅葉も頷く、そしてだった。
前を見てだ、英雄に言った。
「前方にいる敵の軍勢にも」
「砲撃とだ」
「術の攻撃をですね」
「仕掛けて弱めてだ」
そうした攻撃で打撃を与えてというのだ。
「そのうえでだ」
「上陸ですね」
「そうする、博多まで逃げ込もうとも」
「それでもですね」
「まともに戦えないまでにしてやる」
砲撃や術の攻撃で徹底的に叩いてというのだ。
「必ずな」
「それでは」
「上陸だ」
こう言ってだ、そのうえでだった。
英雄は今度は上陸しようという場所にいる敵の軍勢に対して砲撃と術の攻撃を浴びせた、そうしているうちに。
耕平が来て英雄に言ってきた。
「ちょっとええか」
「今のうちにか」
「そや、身のこなしの軽いモンが出てな」
「そのうえでだな」
「博多をな」
この街をというのだ。
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