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レーヴァティン
第百二十九話 博多から福岡へその二

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「手に入れる」
「そうしていくな」
「必ずな」
 英雄は強い決意と共に幸正に答えた。
「あの城まで手に入れてだ」
「兵糧や武具も入れてだな」
「あの一帯を九州攻めの第一の拠点としてだ」
 その様にしてというのだ。
「九州の他の国も攻めていく」
「戦略通りにしていくな」
「まずはな」
「よし、ではだ」
「博多だな」
「上陸して攻める」
 こう言ってだ、そのうえで。
 英雄は大軍を連れて博多に向かった、だが博多が見えるとそれと共に多くの船達が出て来た。永湯はその船達を見て言った。
「攻めるぞ」
「そうしますね」
「敵だ」
 見れば船達の帆には九州を治めている家の家紋がある、彼はそれを見てそのうえで紅葉に対して話した。
「紛れもなくな」
「やはり来ましたね」
「来ない筈がないと思っていた」
 まさにという言葉だった。
「ここでな」
「そうですね、迎え撃つにはです」
「ここが一番だ」
「そういうことですね、では」
「術と弓矢にだ」
 それにと言うのだった。
「そしてだ」
「銃に大砲も」
「使う、鉄甲船は前に出してある」
 既にだ、敵が来ることは間違いないと確信していたので主戦力であるこの船達はもう前に出してあったのだ。
「それでだ」
「ここは、ですね」
「砲撃とだ」
「術と鉄砲と弓矢で」
「この四つだ、敵も術と弓矢があるが」
「それでもですね」
「こちらには銃と大砲もありだ」 
 そしてとだ、英雄はさらに言った。
「数も違う」
「ならですね」
「数も使う、鉄砲と術をな」
「交互にですね」
「放って戦う、それでいく」
「そしてっですね」
「敵の水軍を破り」
 英雄はさらに言った。
「そしてだ」
「そのうえで」
「上陸だけでなく」
「ここで敵の水軍を徹底的に叩き」
 そしてというのだ。
「そこでだ」
「こちらが制海権いや制湖権を手に入れる」
 それをというのだ。
「そうすれば今後が楽だ」
「九州攻めに」
「だからだ、是非だ」
「この機に九州の水軍を徹底的に叩きますね」
「これからな、そのうえでだ」
「上陸ですね」
「そうする」
 こう言ってだった、そのうえで。
 英雄は水軍を前に出させた、すぐに鉄甲船の大砲達が火を噴き九州の船達を攻撃した、木造の船達は砲弾を受ければ粉々になり至近弾で大きく揺れた。
 そこに英雄は術と鉄砲の攻撃も入れた、術を放った者達が休んでいる間に鉄砲隊が攻撃する、そうして。
 矢には火を点けておりそれを放たたせる、すると砲撃だけでなく術と鉄砲で攻撃を受けた敵の船達はさらにやられていった。
 戦闘は一方的になり九州の水軍は散り散りに逃げ出した、英雄はそれを見て幸正に対してこう言った。
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