二十二人目
九話
[8]前話 [2]次話
奴が死んで数日後…
女の所に、一通の手紙が来た。
この家屋と土地があなたの名義で買われています。
つきましては、引き渡ししたいと思いますので、ご足労願います。
あなたですね?
綺麗な嫁さんだと聞いていたものですから。
ははは。
本当にお綺麗だ。
いや旦那さんがね、ある日いきなり現れてねえ…
ここ売ってくれ!
って土下座までするもんだからねえ。
根気に負けた感じですよ。
ええ。
狩りから帰るとねえ、私にお金を渡しにね。
街からここまで結構な距離ありますよ。
嫁に会ってから、私の所に来ると言うもんですから…
いい旦那さんですねえ…
私…私…
嫁だってさ…
女はな、やっと幸せ見つけたんや。
契約書を…
涙でぐしゃぐしゃにして…
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ