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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第十八話
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ら現れる氷槍の大きさだ。威力は見ての通り。先程までダメージを一切気にしてなかった暁の従者が完全に息を乱している。これでも一応、まだ抑えめな方なのだ。





ただ、これの難点は……。



「――…ハァ……ハァ……ハァ…」


ゆっくりと木刀を下ろしながら呼吸を整えていく。難点……それは…僕はオーバーリミッツやこういう大技を使った後の体力消費が半端ない。正直今、立ってるのがやっとだ。


「……衛司……」


「ハァ……大丈夫、だよ…メリア…。メリア…ジェイドさん…アンジュ…ちょっと、待ってて下さい…」


僕を心配そうに見るメリアに呼吸を整えながらそう言った後、三人にそういうと、傷付きながらもいまだに敵意を剥き出しにしている暁の従者に向き直る。


「くっ……やるな。だが、まだ屈しはせんぞ。一部の者ばかりが益を得る腐った世の仕組み。必ずやディセンダー様が打ち砕く」


「搾取のない、平等で平和な世界を望んでいる者達の声の為にも……ディセンダー様を、お前たちに渡すわけには行かない!!」




「――さっきから聞いてたら、『ディセンダー様』『ディセンダー様』、アンタ等は何様だよっ!!」



「「「っ!?」」」


自分でも初めて出すくらいの大声で出した言葉に、その場の全員が驚く。
だけど、そんなの今は関係ない。



「……確かアンタ等は言ったよね…?『予言通り、名前以外の記憶が何もない』って…?」


「あ、あぁ、…そのとおりだ。だからこそディセンダー様は――」


「じゃあアンタ等はっ!言い換えれば、生まれたばかりで何も知らない子供を、兵器として扱ってるんじゃないのかよっ!?」


僕の言葉に、今気付いたような表情を浮かべる暁の従者。やっぱり、か……。


「わ、我々は、ディセンダー様を兵器として扱ってなど――」


「例えアンタ等が、そのディセンダーを兵器として扱ってなくても、アンタ等がそうやって、ディセンダーからもらった力を傍若無人に振り回してれば、周りの皆は、国は、ディセンダーを兵器として見てしまう……見てしまうんだよっ!!」


僕の言葉についに押し黙る暁の従者。だけど、まだ言い終わるつもりはない。


「それに『星晶を独占する国から星晶を奪い返して平和を取り戻す』?奪い返してどうなるの?それで本当に来るのは平和?違うだろ!?奪って、それをまた奪おうと戦いが起こって、それをまた奪おうと戦いが起こる。結局待ってるのは平和なんかじゃなくて戦争だろっ!!」

「それをアンタ等自身は『裏切り者に罰を与えるように頼んだ』?、『ディセンダーに会えるのは司祭クラス』?、アンタ等はふざけてんのか!?そんなくだらない
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