第49話
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私がその件を把握する事ができたのも、長殿から接触があった際に教えてもらった為、その件に関してもリィン君達の件同様”後の祭り”だった為私――――――いや、七耀教会も何もできなかったのです…………誠に申し訳ございません…………」
レンの代わりにローゼリアが重々しい様子を纏って答え、トマスは複雑そうな表情で説明を続けた後エマとセリーヌを見つめて頭を下げて謝罪した。
1月5日――――――
〜魔の森〜
「――――――それっ!」
レン率いるメンフィル軍が見守っている中魔女の眷属が扱っている転位石の前で集中していたペテレーネは自分達の侵入を阻んでいた魔女の眷属の結界を解除した。
「うふふ、これで結界は完全に解除できたけど、魔女の眷属は一体どんな歓迎をしてくれるのかしら♪」
その様子を見守っていたレンは小悪魔な笑みを浮かべ
「レン、何度も言ったけどくれぐれも最初から手荒な真似をするような事は控えてね?」
「うふふ、わかっているわよ♪――――――総員、これより魔女の眷属の隠れ里に突入する。万が一相手から攻撃を仕掛けてきても、レンの命令があるまで防御に徹するように。」
ペテレーネの念押しに対して答えたレンは振り返ってメンフィル軍に指示をし
「仰せのままに(イエス)、我が主!!」
指示をされたメンフィル軍は力強く答えた。
〜エリンの里・ロゼのアトリエ〜
「バカな…………!?妾の結界を破るとは、あの神官は何者じゃ…………!?ク…………っ!」
一方結界が破られる様子を遠見の魔術で確認したローゼリアは信じられない表情で声を上げた後、慌てた様子でその場から転位した。
そして数十分後、ペテレーネが解除した転位石を使ってエリンの里に転位したレン達が里の広場に到着すると、ローゼリアのアトリエに強力な結界が展開されていた。
〜広場〜
「へぇ?うふふ、レン達の侵入に気づいてすぐに対応した事には褒めてあげるけど…………――――――レン達を迎撃するつもりなのか、追い出す仕掛けをしているのか知らないけど、隠れていないで出てきたらどうかしら、魔女の眷属の長さん!――――――レン達の目的は”蒼の深淵”の事についてだから、この里に危害を加えるつもりはないわよ!」
ローゼリアのアトリエを見て、すぐにローゼリアが里の者達を全員自分のアトリエに避難させてアトリエに結界を展開した事を悟ったレンは興味ありげな表情を浮かべた後、大声で自分達の目的を告げた。
「あの放蕩娘の件で、”軍”を引き連れてこの里に何をしにきた――――――小娘!先に言っておくが、放蕩娘はこの里には戻ってきておらんぞ!」
するとローゼ
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