暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第17弾 覚醒(バーサーキング)
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
撃してくる。
俺はこのミサイルをひたすら右に左にと避けながら進む。
そして、最後の1つを飛び上がり回避した。

『同じことを!!』

 水蜜桃は今度は機体そのものを回転させることによって生まれた遠心力でアームを叩きつけようとした。
 俺は左手でDEを即行抜きすると、迫り来るアームへと反動弾を発砲した。
直後、俺は凄まじい衝撃により後方へと流される。
 反動弾で撃たれたアームは若干凹み、遠心力とは反対の方向へと進み始める。これにより、P・A・Aはバランスを崩した。

『うわぁ!!』

 俺は吹き飛ばされながらも右手でベレッタを抜くと同じく反動弾を放った。
同時にベレッタの発砲音ではない音が無数に響いた。
 前方へと飛ばされている俺の元に4つの弾丸が後方より飛来した。

俺はその弾丸を自身の体に擦らせ、軌道を変更する。
右腕で左肩の接続部方向へ、左腕で右肩の接続部方向へ、右足のアウトサイドで左膝の接続部へ、同じようにして左足で右膝の接続部へと修正していく。

(……ッ! 弾の擦った場所が痛い……! だが、マキの痛みに比べれば……!)

 自身にそう言い聞かせながら弾丸の軌道を修正した。
軌道を変更させられた弾は、P・A・Aの両肩、並びに両膝の関節部分に狂いなく着弾した。
 そして、最後に遅れて飛んできたレキのドラグノフの弾を右肩に擦らせコクピットへと撃ち込む。
 この一連の動作、名付けるなら???経由撃ち(チェイン)ッ! 

 なんとか着地した俺は、即座に武器を刀へと変えると、P・A・Aの両肩の接続部を切り裂き、アームを本体から切断した。
そして、コクピットへと近づく。
 コクピットを外から開こうとした瞬間、コクピットが開かれた。

「これでも食らえッ!!」

 中から飛び出して来た水蜜桃は、フルオートに切り替えたM16A1を俺めがけて掃射した。
 避けることが出来ないと判断した俺は、強引に刀でそれらを叩き落とした。
 しかし、何発か叩きおとせず腹部へと直撃した。

「……グフッ!?」

 それにより軽く吐血した。
それでも構わずに俺は銃弾を叩き落とし続けた。

「……な、弾切れ?」

 弾が切れた瞬間に俺はベレッタを抜き、相手の足元めがけて発砲した。
 俺が今放った弾は『粘着弾(バインド)』。
名前の通り鳥黐(とりもち)を搭載した弾で、相手を捕獲するための武装だ。

「クソッ! なんなんだこれ! 取れねぇぞ!」

 これにより足が、シートに固定された状態になってしまった水蜜桃は?いていた。

「もう逃げられないぞ、大人しくするんだな」

 俺はベレッタを向けながら水蜜桃へと言った。

 すると水蜜桃は突然大人しくなった。
俺が怪しんでいると突
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ