暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第17弾 覚醒(バーサーキング)
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「チャフの入った煙幕を巻いただけよ』

 チャフ入りかよ……そりゃ何もできる訳ないよな。

「というか、なんでここにいるんだよ?」

「は? あんたまさか忘れた訳? あたしも手伝うって言ったわよね?」

 若干キレ気味のアリアは睨みながら言った。
 そういえばそうだった、ということを今更思い出したなんていえねぇ……。
言った瞬間に殺されると思う。うん。

「……じゃあ、レキは???」
「あたしの呼んだ助っ人よ」

 なるほど。それなら筋が通るな。

「で、どうするの? 今回の作戦の指揮権はあんたにあるのよ?」

 ……そうだ、この作戦の指揮権は俺にある。
今までの流れで、アイツに対しては俺1人では倒すことができないことは明白だ。
 俺はインカムを起動した。

「……みんな、俺の指示に従ってくれるか?」

 俺は改めて全員に聞いた。

『勿論よ。この作戦は貴方に全ての指揮があるのだから』

と、凛音。

『分かりました』

と、歳那。

『ハイ』と、レキ。

 そして俺はアリアへと視線を向けた。
 アリアは『もちろん』と言った感じで頷いた。

「ありがとう。じゃあ、俺が合図を出したら全員同時に???」

 俺は普通なら絶対あり得ないであろうことを言った。

「???俺を撃ってくれ」
『貴方正気なの?!』

 凛音がインカム越しに叫んだ。

「ああ。至って正気のつもりだが」
『でも、自分を撃てなんて???』
「良いんじゃないかしら?」

 凛音の言葉を遮るかのようにアリアが言った。

「シュウヤに指揮権があるんでしょ? ならその作戦に従ってみましょう。あたしはシュウヤの作戦にかけるわ。レキもそれでいいわね?」
『はい』

 アリアに問われたレキは短く返答した。

「歳那は?」

 俺は歳那へと問いかけた。

『構いません』

 歳那も了承してくれた。

『……分かりました。みなさんが賛成なら私も実行に移します』

 凛音も了承してくれたようだ。

「全員オッケーみたいね。因みに合図は?」
「合図は、俺がこのベレッタM93を右手で構えたのが合図だ。良いね?」

 一同は了解と答えた。アリアは俺に向き直ると口を開いた。

「シュウヤ、必ず成功させなさいよ。失敗したら???」

 アリアは2挺のコルト・ガバメントを構えるとこう言った。

「風穴開けるわよ!」
「ああ、わかってるさ。だから、お前らも俺に賭けてくれ!」

 そう言うと俺は水蜜桃の元へと走り出した。
 そして、漸く動けるようになったらしい水蜜桃もこちらへと向かってきた。

『このッ!!』

 水蜜桃は再び背面からミサイルを放ちつつ突
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