第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第17弾 覚醒(バーサーキング)
[8/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「チャフの入った煙幕を巻いただけよ』
チャフ入りかよ……そりゃ何もできる訳ないよな。
「というか、なんでここにいるんだよ?」
「は? あんたまさか忘れた訳? あたしも手伝うって言ったわよね?」
若干キレ気味のアリアは睨みながら言った。
そういえばそうだった、ということを今更思い出したなんていえねぇ……。
言った瞬間に殺されると思う。うん。
「……じゃあ、レキは???」
「あたしの呼んだ助っ人よ」
なるほど。それなら筋が通るな。
「で、どうするの? 今回の作戦の指揮権はあんたにあるのよ?」
……そうだ、この作戦の指揮権は俺にある。
今までの流れで、アイツに対しては俺1人では倒すことができないことは明白だ。
俺はインカムを起動した。
「……みんな、俺の指示に従ってくれるか?」
俺は改めて全員に聞いた。
『勿論よ。この作戦は貴方に全ての指揮があるのだから』
と、凛音。
『分かりました』
と、歳那。
『ハイ』と、レキ。
そして俺はアリアへと視線を向けた。
アリアは『もちろん』と言った感じで頷いた。
「ありがとう。じゃあ、俺が合図を出したら全員同時に???」
俺は普通なら絶対あり得ないであろうことを言った。
「???俺を撃ってくれ」
『貴方正気なの?!』
凛音がインカム越しに叫んだ。
「ああ。至って正気のつもりだが」
『でも、自分を撃てなんて???』
「良いんじゃないかしら?」
凛音の言葉を遮るかのようにアリアが言った。
「シュウヤに指揮権があるんでしょ? ならその作戦に従ってみましょう。あたしはシュウヤの作戦にかけるわ。レキもそれでいいわね?」
『はい』
アリアに問われたレキは短く返答した。
「歳那は?」
俺は歳那へと問いかけた。
『構いません』
歳那も了承してくれた。
『……分かりました。みなさんが賛成なら私も実行に移します』
凛音も了承してくれたようだ。
「全員オッケーみたいね。因みに合図は?」
「合図は、俺がこのベレッタM93を右手で構えたのが合図だ。良いね?」
一同は了解と答えた。アリアは俺に向き直ると口を開いた。
「シュウヤ、必ず成功させなさいよ。失敗したら???」
アリアは2挺のコルト・ガバメントを構えるとこう言った。
「風穴開けるわよ!」
「ああ、わかってるさ。だから、お前らも俺に賭けてくれ!」
そう言うと俺は水蜜桃の元へと走り出した。
そして、漸く動けるようになったらしい水蜜桃もこちらへと向かってきた。
『このッ!!』
水蜜桃は再び背面からミサイルを放ちつつ突
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ