第2話 助ける理由 リューズのルール
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レイ「‥‥‥」
リューズ「なあ、怒ってるなら怒ってるって言えばいいんだぜ。こっちだって巻き込んだのは悪いって思ってるさ」
レイ「怒るに決まってるじゃない、無理矢理時間転移に巻き込んだんだから!!」
リューズ「でも、これから始まるのは君自身の運命を変える大事な事だ。きっと今の認識が変わると思う」
レイ「そこまでして何で私に‥‥‥」
リューズ「いずれわかるよ、ほら、君の家だ」
そこにはレイがかつて暮らしていた家族の家だった。
レイ「懐かしい‥‥‥」
リューズ「レイ、中に入ってみるか?」
レイ「出来るの?」
リューズ「この時間軸の人たちに俺たちの存在を認識できない。言わば透明人間さ」
レイ「ええええええ!!」
それを知ったレイは自分の身体を触って確認する。感触はあるし存在もある。
リューズ「俺とレイは互いに目で認識できるけど、この世界の存在の人間には見えていないだけ。物を触る事自体は可能さ」
レイ「じゃあ、ここを通る人たちには見えてないんだ」
リューズ「クロノダイバー能力はあくまで過去や未来を操るだけの力、過去改変は可能な範囲なら出来るけどそれ以外は出来ない、因みに現実とこの世界では世界線理論で言うには体感時間は現実の約3倍速で時間が進んでいる。これより約40分後に始まるのが、君の家族の巻き込まれた事件さ」
リューズは扉のドアノブを握ると目視でロックを解除した。
リューズ「行こう」
レイと共に部屋のリビングに向かう。
レイ「‥‥‥」
リビングの向こうにはかつての自分と両親の姿だった。
レイ「パパ‥‥‥ママ‥‥‥」
リューズ「しばらく見てるといい、俺は君のお父さんの部屋に行って来る」
レイは家族の姿を見て涙ながらに思う。
レイ「また、会えて良かった‥‥‥」
一方でリューズは‥‥‥
リューズ「見つけた、これが彼のお父さんの研究資料か」
リューズは研究資料に目を通すとそれらをタブレットにコピーして保存した。
リューズ「頂いてくぜ」
階段を降りるとレイは同じ場所でずっと家族を眺めていた。
リューズ「レイ、ちょっといいか?」
レイ「何?」
リューズ「これを見てくれ」
タブレットを渡し、レイは情報を開くと‥‥‥
レイ「こ、これって!!」
リューズ「君のお父さんは世界線理論について提唱し、その研究から国防の支援を受けて研究していた。この研究資料は事実上のクロノダイバー実験の大きな土台となる現実的な理論だ」
レイ「じゃあ、この研究資料を基に国防が人体実験を‥‥‥」
リューズ「この研究資料について国防が裏で手を引いていたと考えたら国防は恐らく‥‥‥」
カンカン!!
リューズ「よく見ろよ、始まるみたいだぜ」
レイ「パパ‥‥‥」
レイの親父「はい」
???「ご無沙汰してます、レイ教授」
レイの親父「国
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