フィフティ・フィフティ
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られ、その映像はあの部屋の中でフルスクリーンで映るのでまるでお客様も一緒に戦っているような臨場感を味わえるのです!」
あの部屋に入っている人が、遠くのポケモンに指示を出してる……ちょっと不思議な感じだけど、スズだってアローラにいながらわたしにアドバイスしてくれてるし、それと似たようなものかな。
「……わかりました。それで、『フィフティ・フィフティ』って言ってましたけど、どういうルールなんですか?」
「はい! まず対戦する人同士で、手持ち六体を公開していただき、それを見てあらかじめ出すポケモンを三匹決める、というルールです! バトル自体は普通のシングルバトルなので、初めての方でも遊びやすいかと思われます」
「だけど、最初の三匹決めるところでおおよその有利不利は決まっちゃうからさ。わかりやすいけど、奥が深いルールなんだ」
なるほど。ポケモンバトルは相性が大事だから確かに簡単ではないんだろうけど、でもシンプルなのはありがたい。
「あと、バトルリゾートに来るのが初めてでしたら何よりもカードがいりますよね! お持ちでしょうか?」
ショーケースに入ったカードたちのことだろう。どれもポケモンのイラストが描かれていて、その下には使える技やその説明が載っていた。
「まさか、あれでバトルするの?」
アローラにだってカードゲームはあるけど、実際にポケモンが出てくるわけじゃない。大体さっき見せてもらった映像では紛れもなく本物のポケモンが出てきていて……立体映像?
まったく見当がついていないわたしに、お姉さんが一枚のカードを取り出して説明をしてくれる。ジュカインのイラストと使える技らしいものが書いてある。
「ええ、カードにはそれぞれポケモンの情報が登録されていまして……あのカードを部屋の中でスキャンすることで、そのポケモンがフィールドに向かうようになっているんですよ」
「使える技が『おんそくぎり』『リーフサイクロン』『ジャングルヒールGX』……?」
聞いたことのない技ばかりだ。地方によって技の種類も違ったりするのかな。でも昨日バトルしたチュニンさんはそんな素振りなかったし。
「ああ、すみません。それはカードゲームとしての技でして……これで見えますか?」
お姉さんがカードを傾ける。すると、イラストの下に書かれている技が変わった。……こういう玩具、昔シールで見たことあるかも。
新しく見えるようになった部分に書かれているのは『リーフブレード』『やどりぎのタネ』『ドラゴンクロー』『つるぎのまい』。うん、全部知ってる技。
「カードに書かれてるポケモンは、これらの技を使うことが出来ます。原則としては、この四つの技しか使用できません」
「ポケモンをレンタルするためのカードってことだね。ホウエンだと
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